天の瞳

灰谷健次郎の「天の瞳」を読み返してる
小説なんだけど、そのストーリーは味わい深い
このブログで何度か、その魅力的なキャラクターの
含蓄ある言葉を載せた


ひとつは、記憶ということを
主人公の祖父が主人公に語るところ
http://d.hatena.ne.jp/tetsuya556/20070101/1167577200


いまもう一度読み返すと、話の展開のそこここに
うれしくなるようなこと、胸があつくなるようなこと
でてくる
主人公が通った保育園で、先生、園児を巻き込んだ
交通事故がある。その事故のあと、保育園の先生が
結婚する
その結婚式で花嫁たる保育園の先生は、「いまこうして
生きてる、とても大切と思える先生、仲間、子供と
ここにいるってことがなんてすごい、素晴らしいことなんだろう
って、思う」と事故で、自分のそしていっしょにいた
かけがえのない人の生命の危機を感じたことの
その貴重なことを、生きる糧にし、心に刻んでいる姿が
生き生きと書かれてる


生きるってことは
いかに、「感じて」、その感じたことを
行動していくかってことだと、このごろ思うのだ
生きたい、ということは
深く感動したい、そして感動を伝えたいということと
いっしょでいいのではないか


天の瞳、人に贈ろうかなと
思います