きれいごとで終わらない

仕事して、お客様からお金をもらうということは
大変なことだ。いろんな業種、会社で「顧客満足度」を
いかに高めるかという話がでると思う


仕事していくというときに、その仕事の目的を理解し
所属する会社の存在意義、自分の役割を明確に意識しながら
仕事していくことがとても大切だ


もしドラ」もし高校野球の女子マネージャがドラッカー
読んだら、というので知った、ドラッカーの言葉
顧客を知れ。顧客を大事にせよ
そして、顧客はその仕事になくてはならない登場人物すべてだという
高校野球でいうと、野球場にきて応援してくれる人だけが
顧客ではない。野球部員も学校職員も、学校組織を作ってるものも
部員の家族も、顧客だという


ある仕事についての、登場人物をしっかり考えることが大事だ
実際、お金を払う立場でその決済をにぎる人ということが、クローズアップ
されがちであるが、それだけにとどまらない。仕事をしていくという
ことは、時間軸においても、組織ということにおいても
さらに、技術的観点、俗人的な人間関係もからんでいるのが
よくあることだろう


実際のところ、コンピュータシステム、一定規模以上のものを
コーディネートしていける企業、人材ってきわめて少ないというのが
いまの私の感覚だ。だから、今後本当にいろんな意味で「使える人財」を
もつことって貴重で、勝負のカギとなる


さて、その大事な人材育成。「きれいごとでおわらない」ということが
とても大事だと思う、このごろだ。
ひとりの人と徹底的に向き合う。そのとき、相手は弱みもでるだろう
体力の限界をうったえるかもしれない。また想像もしていなかった
思いにふれるかもしれない。
会社は、一定の方向をきめていくことが求められるから
個人の事情などにどこまで、つきあうのかということはある
しかしながら、人材を発掘し、人材を育てるということは
会社がこう考えた、ここにのっかってね、という路線をひいたものに
のってもらうのでは、でてこないとも感じる


人の育成、対人援助ということを、思うとき、私のバイブルと
なってる、河合隼雄の「カウンセリングを語る」によれば
人と相対するときに、一方的に答えをこちらがだすということは
できなくて、相手が迷ってるとき、まさにどういうヒントが
目の前の話してる人の心に届くのか、真剣にかんがえ、いわばいっしょに
迷うことで、見えてくるものがあるという記述がある


人間、迷うものだ。すべてのものは変化し、信じられるものって
なんだ?と思う。そして自分なりに信じられる、軸をみつけて
生きていくものだ。その軸をみつける過程に、添って見守りたい


ところが、実際のところ、弱い立場の人は、カンがさえていて
まだまだ、軸が見えないこちらに添ってもらうなんて、まっぴら
ごめんと、なるかもしれない。このことも河合の言葉だ


しかしながら、人に仕事してもらう、人に育ってもらうのを
逃げないで、考えるなら、さけてとおれない。一対一での
いろんな勝負である