日本のすごさ

ちょっとまえ、このブログに、日本の江戸時代というのは
その時代があったということが、奇跡というかすごいことでは
ないかという書き方をした


日本のすごさって、いくつもあるのだと思う
そうなのだけど、日本人の美点でもある、謙虚さが
ある意味、対外国人だとか、はたまた、自分も含め
あまり本を読めない、最近の日本人自身にも、誤解を生むように
思う


日本のすごさ、年齢からいうと
やっぱり、戦後の復興なんじゃないかな
第二次世界大戦に負けて、空襲で日本中焼野原になり
優秀な人がものすごい数、戦争で死んだ
それでも30年、40年たったら、経済では世界一かというような
ポジションまできてる
これって、奇跡だし、日本のすごさなんじゃないか


もう少し古くは、日露戦争でしょうね
司馬遼太郎の「坂の上の雲」によれば(小説だけど、以下の話は信ぴょう性は
あると思う)戦争のための、資金をヨーロッパの金融界で調達しようとした
高橋是清は、総スカンをくったという。つまり誰も日本のロシアに
対する勝利なんて、ほぼ99%、思っていなかったという
そこで、局地戦とはいえ、勝利して、世界を驚かす


すべて、つながってる話
日本に源氏物語であり、和歌といった文学があるころ、ヨーロッパでは
まだまだ、文学といえるものはなかったといえる
さらに、茶道といった、ほかに類をみない文化をそだてていく
日本人の文化水準の高さは、そうしたことに興味がある人なら
誰もが認めているところだ


工業についても、20世紀にはいってからといっていい、日本の工業化が
これほど、順調に目をみはる発展をするのは、それより前の時代からの
からくりであるとか、すすんで他国の文化を吸収してさらに、日本仕様に
できる、技術力の高さ、鉄砲などをみてもわかる、モノづくりの足腰の
強さがあったといえる


昨年山陰に旅をしたとき、いま半導体であり携帯電話のなかに
使われてる、「機能紙」と呼ばれる部品、素材は、その作り方の
なかに、日本の紙漉きの技術が使われてると聞いて、ああ、すごいなと
改めて、日本のすごさを思い知った


日本は、すごい。けれど、今後その存在はいままでのように
すごさを生み出す、ダイナミズムを失ってしまうかもしれない
なにしろ、若い人の元気がないと見えることがある
それじゃ、困るな
もっとも私のまわりにも、ああ、いいなと思う、若さを発揮してる人も
いるにはいるのだけど、どうもそれはずっと昔からいわれてる
ある一定の歳をとると、いまの若いやつはだめだという話に
なってしまいそうで、いやなのだが


おそらく確実にいえるのは、平均して一定のところまじめ、優秀だった
日本人が、格差がついて、いい人はいい、だめな人はほんとうにだめという
ような状況があるということらしい。これもとってもいやらしい話だ
若い人なら、相手と自分はちがうんだから、いいやでなくて
誰かが自分の先をいくなら、それを自分は許さず、絶対送れず、自分は
自分の輝きをもつぞという気概をもってほしいということがいいたい


若い人が、やる気になるような、状況を作っていきたい
若い人が、夢をもてる、そんな職場、会社、世の中であってほしい