今日東京は30℃に届くかもしれない

嵐が季節を連れて行くということが頭に残ってる
確か、小学校か中学校の教科書に載っていた詩の一節が思い出される


明日はもう秋の風がふくだろう。だからこそ、眼よ色をすいこめ
季節を台風が持ち去っていく


昨日、今日と暑いのは、日本に接近した台風がまわりの風を
呼んでるからだという。関東には南の風がはいってくる
ときどき、ああ、あれが前線かと思うような、空をみることがある
東南の空に雲のすじが見えるとき。もしかしたら、台風はそうした
雲のさけめもひきなおしていくのかもしれない


フィリピンや台湾の沖で生まれた台風は長い旅をして、日本までくる
日本まできて、秋だったりすると、海水温が低いので、台風は勢力を保てない
今回も今日低気圧になるという


子供のころ住んでいた、大岡川沿いの場所は強い雨がふると、すぐ川が
あふれてしまって、低い道路が水浸しになるということが起こった
小学校のグランドはまるで田んぼのようになってしまって、次の日も
ぐちゃぐちゃだ
小学生はそんなとき、早く授業をきりあげて、集団下校となった。お祭りのようで
実はそんなときを待っていたような気もする


集団下校は、その名のとおり、クラスは離れて、近くに住んでる人が集まって
帰る。迷子がでたりはしょっちゅうだった。迷子をさがすのは、いわば
非常事態発生で、それを解決するのにワクワクしていた


司馬遼太郎の、「竜馬がゆく」には、江戸の千葉道場で竜馬のリーダとして
活躍が書かれてる。史実かどうかはここでは問題ではない
台風がくるとなると、道場の弟子たちをあつめて、組を作り、仕事を
させた。たとえば、近所に触れ回る役割、屋根の様子をみて、必要な手当てを
する役割、水の備えのための役割など、組を作って、それにあたらせる
竜馬自身は、見通しのきくところにデンと構えて、自分では動かない
あくまで指示を出すに徹する


この描写をみて、人に指示する場合のポイントを少し覚えた。つまり自分が
作業者にならないで、見守り指示をだすのみに、集中するということ
ときと場合により、人をいれかえたり、増員したりさらに様子を見る
報告を受ける立場として、いつもデンと同じ場所にいる


いろいろ非常事態も、チームのあり方を学ぶことができるということが
ありそうだ


季節は変わる。おそらく今回の台風がすぎれば、一段と秋らしい空気が
満ちるだろう。夏あんなに暑かったのに、確実に季節は変わる
人間もちょっとずつでいい、変わってよくなっていくということが
ほしいところだ