あわせ技

人と人、できればいっしょにいると、とってもいい効果があるような存在にしかた
そういうことがいいなと思う。そういう生き方を目指してほしい


漫才のぼけとつっこみという出し方というか味がある。ぼけてばかりではあきてしまうでしょう
つっこみばっかり、これがまた味が濃すぎていやんなっちゃうと思う。ごけとつっこみの
両方があることがいい


ぼけとつっこみということにこだわらず、二人いい感じで自分をだすことで
二人の味を作るということがいいと思う
学生のとき、よくクラブ(ESSという英会話のクラブ)でチームわけを考える
ということがありました。たとえば、30人を5つにわけるとかやるわけです
そのとき、ふつう、よくやるのが、リーダはその英語の能力と責任感で
選びます。そして、そのリーダを脇で支える人ということを
考えます。この組み合わせが大事です。二人をあわせて考えて
ぱっとみた印象であるとか、どちらかがよく気が付く性格かであるとか
おしゃべりの度合い、人懐こさなどを見ます


一定の時間、人が集まって何かをするということは、私は例として、ひとつの
舞台を作るということを、考えます。舞台には軸が要ります。人間のドラマで
あれば、その一人の人間の生き方という基本があって、主人公の恋愛という
彩を考えるとか、自然と人間との対話ということもあるかもしれない
生き方と生き方のぶつかりということも欠かせない
その軸をどうつづっていくのかということ


雑誌だったか、ほかのメディアだったか忘れたけど、好きな歌手の今井美樹
パートナーの布袋氏との出会いとその音楽のかかわりを語っていた。まだ
出会うまえ、自分の音楽の世界に一定のところ、満足はあったけど、もっと
なにかもうひとつ、ほしいと思っていたとき、出会ったのが布袋で
出会ったことで、とてもいい自分の栄養分というかスパイスになって
いくことができたという。そして生まれたのが、大ヒットの「プライド」
お互いを高めることができた、二人の味のいい感じにでた、いい例だろう


自分が生きてきたことを振り返るとき、当社創業者増地氏とのやりとりを
思い出します。増地氏と私は、親子であり、教師と生徒でした。
たとえば、増地氏は、待ってくれたのです。期待して待ち続けてくれた
ということがある。待ってる人に何かをいいたくて、私は探し続けていました
さがしていたものは、仕事?いいえ、仕事というよりもっと大きな、やっぱり
生き方といっていいと思う。そして、今も探し続けています


増地氏と私は、会社を作っていくという軸をもって、どうすすめるか
ずっとキャッチボールをしながら進んでいました
そうしたことの、素晴らしさを伝えていくということが、自分の生きる道と
思い始めています