正面突破

いっとき、結構読んでいた、まんが、「美味しんぼ」に
なにか、嫌いという食べ物がある人に、その食べ物そのものを
感じさせる料理を食べてもらうというシーンがある


卵が嫌いという人に、卵のおいしさがあふれかえる、だし巻き卵を
食べてもらう。じゃがいもが苦手という人に
じゃがいも、まるまる一個を丁寧に煮た、じゃがいものの煮つけを
食べてもらう


苦手という人に、その味をなにかに、まぜるとか、ごまかして
食べさせるという方法は、やりかたとして、やりやすいように見えて
上の例でいえば、たまごや、じゃがいもをなにかの味に
まぜて食べていては、卵そのもの、じゃがいもそのものの味を
味わうことはできない


料理とか、ほかの問題もそうかなと思うときがある
正面突破を志すからこそ、わかるということがある
一人暮らしのレシピを思うとき、手間がかからないことを
頭において、やりやすいことからはいるのは、正解だと思う
一方で、料理の楽しみを、感じて、続けてもらうのであれば
少してまひま、かけるのだけど、こうすればよりおいしい
より楽しいという方向へ導くこと。そんなふうにできたらいいなと
思う


小学生のころだったか、公園にみんなで写生にいったことが
あった。いっしょにいった近所の人のなかに、指導について
なかなか、うまい人がいて、子供の絵をまずほめて、いいねと
ふんわりつつんでおいて、それから、ちょっと気になることを
手伝って、絵をいいほうに導いている人がいた


「苦手意識」があったり、やったことがなかったりという
なにかについて、まずやってみようという気持ちにさせるというのは
とても、大事ないわば、「アイスブレーク」の一手だろうと思う
アイスブレークしたら、そのあと、どう導いていくのか
それが大事だ


目的として、これをこうしたいという、成功のシナリオを
しっかり感じてるということも大事だ。料理でいえば
最終的には、自分の食べたいと思うものを、週に3回以上
自炊するのを、習慣づけるといったことになるかなと
思う。そこにいくまでに、こうしていこうという適切な
マイルストーンをおいて、いい感じのロードマップを
かきたいと思う


料理の話でいえば、大きな曲がり角になるのは
正面突破。てまひまをそれなりにかければ、料理はできると
実際、やることまですすめられる。うーん。言葉で
いうのは、やさしいことだ。実践、実際に行動していく
ということに、くっつけていくことの、工夫がいる


人間は、生きていくのに、必要なことがいくつもあるでしょう
そのひとつ、自分とうまくつきあうことだ
自分とうまくつきあう、自分をほめて、自分を鼓舞して
いい感じのバランスをとる。そうしたことの
ひとつの、軸にぜひ、料理を加えてほしい
だって、たのしいよ。人にも喜ばれるしね
ぜひ、やってみてほしい