去年の11月に、信州安曇野のアツムイ窯さんにお邪魔して
そのおうちの、たたずまい、建材であり、なにより、囲炉裏が
素敵なことに、すっかり魅せられてしまって、ついついおしゃべりで
長居をしたことを、思い出します


日本人、囲炉裏、田舎のよき風景とくると
雪というのも、欠かせないなにか、すてきなもの、として
記憶にはいってる感じがします


太郎をねむらせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
二郎をねむらせ、二郎の屋根に雪ふりつむ。


という教科書にでてくる詩にあるような
なぜか、雪なんですけど、あたたかさをともなった
感じがあるのは、なぜでしょうか


もう10年も前になりますが、北アルプスの燕山荘にて
雪の季節に上ることは、とてもいいですよ、と聞き
それは、雪が余計なものを隠してくれて、一番うつくしい山が
見れますという、説明をしていたのを、思い出します


雪が余計なものを、隠す
確かにそうかもしれません


おそらくは、隠すだけでなく、力をためるというか
春から夏に疲弊した、土の力をよびもどし、いっとき
山に雪をためることで、いろんな力、水の力もそうでしょう
そういうものを、冬で貯めるという効果があるように
感じます


雪解け水が、春に流れるから、作物がよく育つ土地ができる
という感覚があります。ブナをはじめ、広葉樹の森では
まさにそうした、命の水がはぐくまれるという話を
聞きました


今朝は、雪になりました
思いがけず大雪で、これから、マンションのアプローチの道だけ
雪かきをしようと思います


雪は、文学的なイメージをたどると、美しいものに行きつくのですが
実生活では、すぐ電車の運行に影響するなど、心配なことが
ふえますね
でも、一年に一回か、二回は、雪みたいなと思います
そう、雪国の人にはそんなこと、まあ、東京周辺に住む自分たちの
勝手なものいいなのは、認識してますけどね


先日も友達に手紙のなかで伝えましたが
寒い季節というのは、寒いから、早くうちに帰ろうという
気持ちになる。それだけでも、いい季節ように
思います


あと、一か月くらいはほんとうに寒いでしょう
寒いときは、寒い季節を楽しみたいものです