手紙

メール、電話、それからSNSと通信する手段は
確実にふえてるので、アナログな手紙って、その存在として
どうなのか?


なんて、話まででてきますが
手紙が好きです


メールや電話だと、すぐ、でなくては、返信しなくては?
ということがありますね
手紙は、いったんうけとってから、タイムラグがあるのは
普通として、落ち着いて、返事をすればいいと
感じます


手紙を書くということは
自分との対話、ということもあります
季節感、ということを、大事にする日本人なら
手紙の時候のことを、ふれるのに、植物に目をやったり
するようになります


いまなら、あじさいですね
あじさいは、グラデーションの美しさであり
ほっと、したときに思い出したい、自然さであり
鎌倉といった、おちついた町が似合うという感じが
します


写真で、映えるような、あじさいの群生は
それは見事ですが、そこまですごくなくても
一株でも、咲いてるのを、楽しめればいいかなと
感じます


鎌倉に行くと、親しい人にはがきを書きます
今日どんなふうな気持ちがしたのか?そんなことを
素直な気持ちで描きたいです。そして相手が受け取って
くれるかなと、感じながら、書くというのも
結構、知的でいい時間になると思います


先週、北鎌倉から、鎌倉駅に通じる、亀ケ谷という坂を
歩いたのですが、昼なお暗い、木立ちが茂る中
坂の一番上から、ちょっとさがったところあたりに
きたら、なんとも吹く風が気持ちいいこと
しばし、たちどまっていました


そんなふうな、地形なんでしょうね
ときどき、かぜが、いい感じに集まる
そして、もともと、道が狭いので、車は通行
できません。そんなわけで、道のまんなかで
たちどまっていても、ぜんぜん、平気なんですね


坂を歩いて、木々の間のかぜを感じながら、深呼吸
したことを、友人に書きました
そうすることで、風を感じた時間を、再度
自分のなかに、思い起こして、楽しめるのですね


鎌倉という土地は、日常を忘れて、深呼吸したく
なるような、空気があります
お寺がそうです。谷がそうです
そういう空気は、自分もうれしいから
親しい人にも、ちょっとだけ、おすそ分けしたく
なります


夏になるまえの、気持ちいい、空気でした