定義すること

文脈理解力と、名付けて、解説した人がいる


仕事のための12の基礎力 大久保幸夫


単なる言葉の伝言ではなく、文脈を正しく理解し
適切に翻訳して知らせる能力、これを
文脈理解力と呼んでいます。
Aさんと、Bさんでは、育った環境や所属する社会が
全く違うことがあります。文章表現や、使う用語も違うかも
しれません。二人の仲介をこなせるようになるには、
さまざまな世界・世代の人たちの文脈を理解し、それを
適切に言い換える能力が欠かせないのです


こう、描いてみると、文脈理解力というのは
ずいぶんと、なかなか、高い能力と思えてきます
しかしながら、そのレベルはさておき、どうしても
使わなければ、ビジネスなんてできないな、と思うこと
しばしば、ということになりそうです


実際、レベルはさておき、といいましたが、高いレベルでやるとなると
相当な、時間と忍耐と、いろいろがないとね、となりそうなのです


2,3か月まえに、懐かしいかつての上司に、手紙を送りました
返信があり、私が書いた、お会いしたいという意向に、呼応して
ぜひ、会いましょうとなりました


そして、それではと、電話をかけると、あれ、あの手紙は
しばらくあとに、会いましょうのつもりで、書いたのだよと
いわれて、お互いがいわんとすることの、ずれにあれれと
おもったものです


文脈理解力なるもの、なかなか、手ごわい。
そういうことは、実際、自分は高校生のときに、思いました


さて、定義すること
日本人って、おそらくこういう行為は、あまりしないのですが
定義することって、大事なことです
しかしながら、その定義、伝えたりしていくのは
やっぱり、大変かもしれません


世の中に、言葉にまどわされ、こう思ったから、こういう行動を
した、と、悪いニュースになったりということが
たくだんあります
正面きって、定義問題をつの突合せてやったりすると
立場によっての、そのかべを超えられず、お互い反目しあったまま
終わったということが、ままありそうです


立場が変わってのこと
やっぱり、手っ取り早いのは、お互いの立場を変えてみて
考えるということ、可能なら、やってみることです
お金をはらう、立場、受け取る立場、やってみたら
ちょっとわかります


ですが、そうそう簡単に、立場、変えられないということも
ありますね。たとえば、国。相手の国の人にそうそう簡単に
なれるわけではありません
そこで、大事なのは、想像力ということに
なるのでは、ないでしょうか