感動すること

彫刻家の佐藤忠良さんの本を読んで

佐藤さん、自らもお手伝いをしたという
渋谷の「ギャラリーTOM」
目の不自由な人が触って鑑賞できるギャラリー
つくったかた、村山さんは、自分の息子が目が不自由で同じようなかたにも
彫刻を手で見るギャラリーを作りたいという趣旨でつくったという


村山さんは対談でいう
「反応は人によって違いますけど、私が一番驚いたのは、目も見えない
耳も聴こえないという人が来たときですね。耳が聞こえないものですから
自分で感じたことを大声で叫ぶわけです。目だけが不自由な人なら感情を
内に入れるんでしょうけど、“ワーッ”と大きな声で感情を表現するものだから
びっくりしましたね。“こんなものにさわっていいのか”という感じの声でしたね
お母さんが『これはロダンです』と手のひらで教えてあげました。しまいには
脇田愛二郎さんの作品の上を這いずり回っていました。それから堀内正和先生の
『裏がえる円筒』の下から触っていて、円筒の表と裏がクルッと変わるところに
くると、やはり“ワーッ”と大きな声を出していました。そのとき、自分で焼いてきた
茶碗を持ってきていて、『僕は目も見えません。耳も聴こえません。こういうものを
作りました。みなさんは目も見えるし、耳もちゃんと聴こえる。だからぼくよりも
いいものをどんどん作ってください』と話していったんです。それを聞いて
こちらは参ってしまって、その日はショックで何もできませんでした」


人が人に何かを伝えることは
感動があってほしいと思う
この目も見えない、耳も聴こえない人が
ワーッと大きな声をだしてること
その一瞬の輝き
その輝きにひけをとらない生き方をあなたはできますか


生きることって、感動を作ることでありたい
感動するから、生きる力がわくのかな
男女が、結ばれるのも感動があるから
生きようと、思えるのは感動があるから


感動できる人であってほしい
感動できる、感動することに気がつける人生を
送りましょう