明日香

永井路子という歴史小説家がいる
かなり好きで
何冊か本を読んだ
有名なところでは
大河ドラマ、「草燃える」の原作者


「あかねさす」という小説がある
額田王
あかねさす紫野ゆき標野ゆき野守はみずや君が袖ふる
という和歌を、モチーフに永井にしたら
めずらしく、現代小説という形をとってる
主人公は、持統天皇額田王天智天皇天武天皇
心を思いながら、明日香を旅する


たとえば、明日香のそのときの有力者、蘇我氏の居城があった
という甘樫の丘に登って、ときの都
板葺の宮の位置を目でみて、臣下であるはずの蘇我の館が
天皇を見下ろす位置にあることから
そのときの、人物の位置関係、力関係を思ったりする


その本を読んで、歴史をたどりながら、現地を旅することを
思って、明日香に行ったことを思い出す
奈良県明日香。ちょっと自分にしたら、若いときの思いを重ねる
気になる場所
犬養孝という、万葉集の研究者が、万葉集の青春の若々しさを
レクチャーしてるけど
自分にとっても、明日香は若さという、ほろ苦さとともに
思い出す土地になった


考古学なんていうことを思っているのではない
単純に歴史のファンということだ
永井路子が、「あかねさす」の続編なりを書いてほしいという
希望があるけど
自分だったら、どんな続編を書くだろう
あかねさすのなかに、興味深いキャラクターとして
ほんとに、「好きで」エジプトの歴史を勉強しだして
現地にいってきたという女性がでてくるけど
そうした、好きで、なにかを続ける人というのに
魅力を感じてる


おそらく続編を書くのであれば
そうした、自分で決めて、自分の好きなことを
どんどん展開してる、キャラクターのいきいきした
姿を書いてみたい


歴史の勉強もまだまだ、入り口といっていいところで
止まっていて、そしてやっぱり歴史って
とても魅力的だ
ほんとに、趣味、好きなことをしているときに
やることがたくさんでてきて、ちょっと困ったな