安藤忠雄の事務所では

30人ほどのオフィスに2割くらい若手がいて
安藤忠雄自ら、一週間に一度、一時間は直接話をするという
そして、若手は、一週間のうち2回、2時間ずつ好きな本を
よんでいていいというルールがあって、勉強してるという


そうしたことを聞いて、おおいに刺激をうける
いまの当社の現状だと、毎週若手に話すのは
やる方法はあるかもしれないけど、すべての仕事を
自社でイニシアティブをとっていないので
若手のスケジュールについて、ルールを作って
必ず守らせるというのは、なかなかやりにくい


いま、ITの業界全体で、若手の育成ということに
取り組まなければ、だめだと思う
いいえ、もう結構影響はでてるのかもしれない
アプリケーションを作っていくという部分でいえば
どんどん、コーディングするという工程が、「オフショア」と
呼ばれる海外発注になっている
早く言えば、一番若手が活躍するべき場が少なくなっている


ここ2年くらい、少しだけゆりもどしがあって、おかげさまで
わが社の若手で、コーディングをやっていないというメンバーは
いない。ところが今後、どうなることか?


若手の育成ということで、安藤忠雄のやり方はとても、素晴らしいと
感じた。その素晴らしいことを、まったく同じでなくても
いいけど、わが社でもやっていきたい
どうしたらできるだろうか


おそらく、ひとつには仕事のしかたを変えるということが
ある
少しまえの話ではあるけど、いま上場してるあるSIの創業者が
一括請負で仕事をしていくということの、大切さを訴えていた
そしてそのなかで、規模が一定以上、一千人とかを超える規模の
SIになっても、一括請負の仕事をしようとしていない会社が
多いという指摘をしてる
業界のあちこちで、リスクをとらずに、仕事をしてるという
批判ともとれる。このことはいかに、「見積」という技術が
育っていない、またあまりに「技術の変化」が早いので
いろいろ環境に精通するということが困難という事実もある


仕事のしかたを変えるということは、リスクを自社でもつということだ
そのことは、どこかで乗り越えるべき、ハードルだと思う
しかしながら、「やりたい」からハードルを倒してすすんでしまう
ということではなく、体力、技術、情報をもって、ハードルを
超えるということをして、やらなければうまくない


一方、代表自らが、若手の指導という一点についてみると
「世界の安藤忠雄」と比べられたら、ちょいとしんどいかも
しれないが、いろいろ工夫してみる価値はおおいにある
うーん、勉強しないといけないな