経営

小倉遊亀安田靫彦に、師事したときに
「あなたの絵は、型ができている。その型をこわしなさい
そのためには、描いたことのない、ものを描きなさい
使ったことのない筆を使いなさい、使ったことのない色を
使いなさい」と、教えを受けたということを
読みました


このこと、絵の道だけでない、いろんなことに通じることだと
感じました。自分が進んでる、「経営」ということも
そうなのではないか?と、感じます


何年か前から「お試し」でやってみるということが
とても気に入ってるし、ちょっとずつやってる、会社での
やり方です。お試しでやるというのは、楽しいし
ヒントがある、なにかをみつけられると感じます
そして、お試しから、継続してやることへ変化したことも
あります


「料理」の世界はまさにそうだともいえます
おいしいものが好きだし、いろんなおいしい食材を試したいし
知っていきたい。そうなると、使ったことのない食材を
使い、やったことのない、料理の仕方で、なにかしてみる
ということがあります


経営、料理ともに、広がり、その深さは無限大といっていいことを
感じます


話としては、ずれますが、15年以上まえに選んで、今もときどき
開く本に、「ひとりで抱え込まない仕事術」 リチャード・アクセルロッド他
があります
このなかに「関心とコミットメントをもってもらうために仕事をふる」
というやりかたがでてきて、これは「経営」そのものではないかと
感じたのです


このことを知って、なんどかやってみたりしてるうちに、どこかで
経営者は、孤独だとか、経営者はひとりで、なにかすごいことを
しなくてはならない・・・みたいな思い込みからだんだんと、解放される
自分を感じました


経営者は孤独、と感じやすいかもしれないですが、いいえ、そうではなくて
仕事をしてもらう、そのやり方に通じて、どんどん仕事をふる立場だと
認識しなおすということが、でてきたのです


型、みたいなものを作る
これだって、努力のなかでできてくることで、型を作れるということは
ひとつの、やったほうがいいことといっていいでしょう
その型をこわし、あらたな境地にたつというのは、やったほうがいいという
より、仕事を続けるなら、やらざるをえない、道だといっていいかも
しれません


料理をしてると、楽しいです
それは、工夫のしがいがあるからといっていいかなと感じます
料理は、複雑ならいいなんてことはまったくなくて、なるだけ
シンプルに考えることが大事です
このことも、経営につながってるといっていいかもしれません