対人援助

カウンセリングの基本というか初歩の話を
河合隼雄先生の著書から、学びます


河合隼雄は、いいます
カウンセラーは、3つのことを、守ることで
やれることがある
「相手への無条件の関心」
「自己一致」
「共感」


これを同時にやるというのは、普通の人には
とても難しい
相手への無条件の関心、このことだけだって
難しい
まして同時に自己一致、今自分の行動と自分のなかで
心で思っていることと、一致させておくこと


その説明してる文章が、学校での出来事だったりするので
サンプルの文章はこうです
ある少年がカウンセリングにきて、「あの先生が気にいらないから
なぐってやるんだ」という
カウンセラーは無条件の関心をはらって、その気持ちをみています
さらに、「なぐりたい」という気持ちに寄り添うということと
自己一致、いやなぐらんといてくれという自分の心・・・
そうっこで自己一致できなくなっています・・・


カウンセラーは、対人援助という観点で、考える、行動する
ということが大事だと、書いています
医者と自分ということを、想像してくださいと、続きます
医者と自分、立場ということでは医者のほうがうえ
なにか病気の説明をうけたとして、知識といったことは
ずっと相手のほうがもってる、なにで対抗するか
それは、「勘」しかない・・・
立場や知識の差がある、そうしたとき、受ける相手は
研ぎ澄まされた勘によって、みてる


ここで、飛躍するようですが、管理職というのも、一面
対人援助という、部分があるということを、忘れてはいけないと
思っています
なにか、うまく仕事ができない人がいたとして、管理職が
その助言なり行うのに、1:1で話すとします
その担当者、呼び出されて、管理職と話すとき、さらけだして
自分の状況を言えるということが大事ですが、それができるのは
その担当者がとてもすごい人、特に心が高い状態、いいことが
あってできると思ったほうがいいです


よくあるのは、管理職との話、うざったいし、早く終わってくれと
思ってるくらいが関の山。自分の悩みを包み隠さず話すなんて
ことは、とても難しいし、いやだしやらない


だから、問題がどこにあるのか、わからないまま空中戦をやって
時間が過ぎる
管理職はいう。同じ会社とはいえ、後輩、社員のこと、なかなか
わからない、キャッチできない


とてもとても、あたりまえだし
カウンセリングとか対人援助といった観点でみれば、この管理職の
やってることは、及第点には程遠いということに、なりますね


いきなり、「すべてをさらけだす」なんてことは、とても
難しいかもしれない。だけど、なにかうまくいっていない
このことに、お互い知恵をしぼって、その問題の核心に近づいていく
こういうことがないと、話し合いをしていても、うまくいかないでしょう


管理職という立場になって、気にしたのは
いかに、うまくというか、いい話し合いをするかでした