言葉以外の大切さ

人と人がいっしょにいて、なにか伝えるときに
言葉というのは本当に大きなツールなわけですね
ですが、言葉だけで伝わるのかというと、これも
なかなか、難しいということがありそうです
それぞれ、人によって言葉のもつ背景、ニュアンスという
ことが変わるということがありますね
それから、どんな、印象を相手に与えるのか?
声の大きさ、トーン、そして表情、その前後のいろいろ
こうしたことはとても、関係するということが
実際やってみると、わかってきます


カウンセリングで、行動療法というのと、言ってみれば
「待つ」ことを主として、やる方法と、まったく違う
アプローチに見えるものがあります


学校にいけない、人を相手にカウンセリングをして
行動療法なら、今日は玄関まで言ってみよう、それが
できたら外にまずでてみよう、その次はあそこの
角までいってみようとかやる、ということですね
眼にみえて、行動できるということを、やるのです
一方、尊敬する、河合隼雄先生の、勉強されたという
ユング派」といった人がやるのは、基本そうした
眼に見えたことはなにもしない、いわば、「めぐりあわせ」を
待つのだと、聞きました


ですが、ユングのほうのカウンセラーが、対象者が
ちょっとは、学校へいってみようかなという、なにかしら
サインをだしたら、うれしそうな顔をしたりしたら
これは、行動療法といっしょじゃん、となっていきませんか?


言葉よりも、実は表情だったり、その場の雰囲気を決める
いろんな要素が大きなものとして、働くということは
あるといっていいのかもしれないです


前提といっていい、話に人と人がなにかを伝えるというときに
その人と人の間に、いい空気感があるのか?ということが
あるんですよね。信頼だったり、尊敬といったことがあれば
とてもいい。そこまでなくても、私はあなたに関心をもってますよ
という態度があって、それが相手に伝わってるということが
大事といえそうです


前提の前提といいましょうか?人から人になにか伝える
ということは、実は難しいという認識があるかどうかということ
これがとても大事です
実は難しいので、言葉のみならず、いい雰囲気がまずあるように
場所を設定したり、それから、可能ならですが、話がはじまる
そのための、潤滑油みたいななにかがほしいと思います
知らない同士なら、お互いを知ってる人に紹介してもらう
なんてことが、大事です


いいタイミングで、紹介者がいるということも、場合によりますが
できないこともありますね。そうすると、どうするかというと
なにかしら、共通項なりをさがします


はじめて会う人と、ぎくしゃくしながら話していて
たとえば、今風にいえば「推し活」とかになりますが
なにか共通なものが好き、であるとか、共通項がでてくると
それによって、一定のところ信頼してもいいという感じがでてきて
話がスムーズになっていくなんてことは、経験してるところです


ある共通項があって、それでやりとりが可能になり
相手に自分は関心をもってるということが、伝わってるとすれば
なにかを伝えていくというのは、可能になる、いろいろが増える
といっていいですかね


「営業」という職種だったり、「対人援助」の種類にはいる
行動をするとしたら、会う人とどうやって、近い行動をしながら
こちらのことを、理解してもらい、相手のことも理解する
そういうことをやるかというのが、ほんとうに大事です
言葉も大事ですが、言葉以外も大事です