守破離

型を守ってみる
破ってみる
離れてみる


ああ、なるほど、と思うことがあります
画家、小倉遊亀は、安田靭彦から、「あなたの絵は型に
はまっている。そこから出るようにしなさい
そのためには、描いたことのない、画題を描きなさい
使ったことのない、筆を使い、使ったことのない色で
描きなさい」との指導があったということ


この話は、いろんなことに、拡大解釈ができることだと
ピンと、腑に落ちたのです


自分がやってる、人材育成のこと
まずは、入りやすさであるとか、理解しやすさといった
ことに、自分自身の関心もそうだし、やってることの
方向がそうだと言えそうです


ただ、気になってくるのが、「厳しさ」というか
実務でいえば、責任感といった、方向です
理想でいえば、入りやすく、理解しやすいなにかをやって
その対象者が自信をつけて、自ら、難しいこと
責任を感じることに、チャレンジしていくです
実際そういうことを、目指しているといっていいのです


ですが、どうも、入りやすさ、その入り口で、留まっている
といった傾向があるようにみえてきます


日本では、「母性」ということが、ずいぶん幅を利かせてる
といったらいいか、やさしいことがいいこと、といった
傾向が強いようです。もっともそうでない国で住んだことも
働いたこともないですが。そう聞きます
そういうなか、自分自身も、やさしい指導というほうにどうも
行きがち、なのだと、感じます。そうすることが
心地よいと思ってしまう


ですが、実際「仕事」となると、そういう方向ばかりだと
いきづまるといっていいことが、あります
そこで、「気づいてね」と思ったりするのですが、ときには
しっかり、厳しさを伝えていくなにかが、必要とも
言えます


「生きる」ということは、ほんとにたいへんなことです
生きることが、うまくいくということを、ぜひするように
なにかしら、助けたいと思います
その気持ちから、「母性」が心地よいのは、わかりますが
ときには「父性」といった、世の中では必要だよと
伝えられるように、しなくては、と思うのです


もとにもどって、守破離
母性からはいる、今までのやり方を破ってみる・・・
はたして、できるでしょうか?


おそらくは、入りやすさも必要、理解のしやすさを
感じてもらう中で、どこかで、厳しいこともはいっていく
そういうことも、やってみる、ですかね