錦織圭

オーストラリアオープンのテニスの試合に見入る
錦織圭は、ラファエル・ナダルとの試合で、3セット、ストレート負け


でも、善戦したと思う。新聞のコメントによれば
ナダルから一定の称賛があった
確かにテレビの画面でみても、錦織がコートを支配した瞬間が
何度もあるといっていい
winnerと呼ばれる、「決めた」というボールは、ナダルと錦織はともに
34だという。
3セットストレートで負けてはいるば、第一セットと第三セットは
タイブレーク、つまりゲーム数で6ゲームずつとったところで
7ポイントとったほうがそのセットの勝者となる
という場面までもつれこんでいる


4年ほどまえだったと思う
このナダルと、ロジャー。フェデラー、ときの全英オープンの連続優勝者が
勝戦で、最終セットまでもつれこみ、とくに最終セットはタイブレーク
やらないきまりなので、本当に長時間たたかった、ナイスマッチがあった
このときのすごさには、とどかないのだけど
今回のナダルとの一戦、おそらく、錦織は成長のきっかけを
つかんだのではないかと思う


勝つ、負けるというのは、プロのプレイヤーである以上、大事にちがいないが
「成長する」というポイントにおいては、勝負より、ときにいい試合が
できてるかということのほうが、大事ということがあると
思う


ビジネスでいえば、たとえ、成約できなくても、手ごたえのある商談の土俵に
あがり、こちらがだしたい、アピールをすることができて
先方も、検討してほしいことを、検討するという流れが作れる
こういうことがとっても大事だ


テニスでいえば、非常に基本的なパターンでいえば、サーブをボディに打って
相手をくずし、しのいで相手が打ったボールを、クロスにうつかダウンザラインに
うつか、かけひきして打って、さらに相手をくずすといった、試合はこびを
自分主導でできること。何度もそうしたことを、お互いやりあい
しのぎあいという、いい緊張感のなかの試合だったと思う


実際のところ、テニスでいえば、流れを作る前にミスがでてしまうなんて
ことが多い。それも、緊張する場面でなおさら、できないということが
ある
スポーツをしていて、本番に強くなりたい、強くなるというメンタル面での
ことが、とっても気になる。それは本当にいい緊張だ
いま、レッスンをうける、コーチはいう
たとえば、初心者でも、強打すれば、「たまたま」なのだけど
かなりのスピードボールは打てる。スピードボールを打ち合って
ミスしながら、すすめるというのは、どうなのか
それは、スピードをコントロールできないで、でちゃってる
ということだし、メンタルということでは「楽」ではないか
いいボールもでるが、ミスもでる。自分ではいい気持ちで打ってる
そうした状態から、ぬけでてほしいと指導がでる


つまり、ボールのスピードや回転はそこそこにおさえて
そのかわり、安定度をますこと。そこそこのボールで
ミスしないことにこそ、気を使う。そういう意味でメンタルを
強くする


確かにいいボールもうつけど、ミスもでるということでは
少なくとも試合では勝てない
錦織もいいボールについては、ナダルに負けてないということも
あったように思う。しかしながら、しのぐ、ミスをださない
という点において、ナダルに負けたといっていいか


でも、錦織はあれだけ、いい試合をしたことで、さらに
テニスが好きになり、おそらく、挽回すると心に誓ってるはずだ
ぜひ、今年、おおいに活躍してほしい