思春期ということ

自分のことを、思い出すと
14歳くらいだろうかと、ずっと
思っていたのですが


このごろ、子供と大人のあいだという意味では
10代はもちろん、20代もある部分では、思春期的な
気持ちのゆれはあって、いいえ30代だって40代だって
いまだって、心のどこかに、ゆれるという意味では
残ってるのでは?
という気がしたのです


ジブリの映画、「思い出のマーニー」をレンタルして
みたのですが、多感な少女の揺れ動く気持ちが、きれいに
でも、ときに鋭く、描かれていて、ひきこまれました


ここで、描かれてる、ひとりの人間が、他人と相対し
ときに他人を憎み、でも他人を許し、一定の距離をもつ
ということを、覚えていくということがあるのでしょう
こうした、距離感をいかに作るかといったことに
ついて、不慣れな状態が、思春期と、仮に定義できると
すると、思春期って、おそらくは、10代だけでなく
20代ももっと上の人もきっとそうなのだと感じるように
なりました


他人をときに憎み、でも許せるようになる
ここが、大事。自分という意識をしっかりもてる
ようになって、他人と関わると、ともすると他人を
憎むといった、感情はうまれやすい
身内に対して、つい、きつくあたってしまうという人が
そこここに、見受けられるけど、自分をそのままだしていい
という状態と認識すると、とたんに、とがった態度で
接してしまう


でもだんだん、気持ちに余裕が生まれてくれば
いいえ、余裕だけでない。なんでしょう、憎むのを
超えたなにか?です。愛情?そんなふうな言葉では
いいつくせないなにかがあると、それはもうやはり
いろんなことを、超えられるのでしょう


そして、理想?かもしれないですが
他人にも、許せる、もちろん身内にも、許せる
心の状態に近づいていくのかもしれないです


許すことで、気持ちを解放するということに
なりますかね


思春期というのは、こわい要素と、すごくいい
すばらしい要素と、含んでいるようです
すばらしいといったのは、まさに自分を好きになれて
自分らしさをだせる、そんな要素もそこにこそ
でてくるといっていい、と感じたりします


ときどき、人にあって、ああ、この人は愛情豊かな人
もしくは愛情豊かに暮らせる状態にあるんだなと
感じて、素敵だなと感じることがあります


そういう人は、どうも、きっと想像するに、思春期も
いい感じで、自分をだせて、自分を開かせていくことが
できた人、というような連想をします


思い出のマーニーのアンナは、人を許し、自分の気持ち、
心を溶かしていくことができて、きっとこれから
愛情豊かに、人を愛せるようになるのかなと、
まさにハッピィな方向へ行く、エンドになったと
見ていて、うれしかったですね