M&A

本日の日本経済新聞の社説。「世界で一番」の企業をたくさんつくれ
要は、M&Aの奨励だろう
このこと、最近思ったことを書きたい


M&Aをすることは、企業の組織をこわすことに
なるのでは?ということだ
ご存知のようにこの2,3年、リーマンショックとみな言うが
少なくとも金融の世界では2007年の後半には、不況の芽が
でていた。サブプライムローンの問題があったからだ
そうした、不況の中で、企業がとる行動は、経費削減だ
そのとき、なにを削って、なにを削らないでおくかということが
大変重要のはずだ。


システムの業界で、起こったことは、大手ほど、判断が画一的に
なってるのではないかと感じさせる。つまりシステムを実際握ってる
チームそのものでは、重要性が認識されてることが、おそらく
役員とかのレベルだと、認識されてないということが
起こったと思う。それは例えばメンテナンスしていかなければ
必ず後々、大変な工数をつけとして払うことになる
システムについて、平気で乱暴ともいえるのだが
経費削減の名のもとに、工数を削減してしまうということが
あったと感じる


実際、予算削減の名のもとに、契約がきられた場面をたくさん聞いた
そうした、非常に能力のある、またそのシステムにとって
なくてはならないことをしていたSEを手放してしまって
一定以上時間がたってから、あー困った、前にいた
SEのかたにまた、お願いできないか?などと
ピンボケな、連絡があったのを、よく聞いた


こうしたことは、合併ということが、必要な人材を
そのポジションにおいてるということを、おかしくした例なのでは
ないかと感じる。一定の連絡がとれてる組織というのは
言ってみれば、自分の保身でなく、「本来あるべきこと」を
するという使命感や誇りがあって、例えば上位組織が理不尽な
ことを言ってくるのを、必要とあらば、押し返すだけの
柔軟性や強さをもっていたのではないか
平たくいえば、役員といえども平気でものを言い返す
番頭的存在がいて、「そんなことやったら、絶対だめ」と
いえたのではないか


組織が生きてるってことは、例えばその「本来あるべきこと」を
やろうと、普通はやらない、役員への御注進をしても
しっかりまわりもそれを支持して、支えるだけの信頼感が
あるのがいいのだと思う
断面できったら、「なんて乱暴な」ということを、組織として
あの人がするのなら、よっぽどの意味、覚悟でそれをまず
信頼してみようというような・・・


こうして書くと、合併などで、さらに「生きた組織」を作る
ということが、いま求められてる大きな課題なのかも
しれない。果たして言葉で書くとたった一行かもしれないが
どれだけ、工数がいるのだろうか?