テニスのコーチ

ウォーミングアップのあとに、コーチが指示をだす
「それでは、力んで打ってみよう、コントロールがなくなるとか
フォームがくずれるとかも、ある程度いまはいいです。力んで打ってみてください」


しばらくして、「フラットとスピン、どちらがやさしいですか」「ラケットを
思い切りふりまわすのと、最小限の動きにして、ラケットの真ん中にあたることに
集中するのと、どちらがコントロールしやすいか」といったやりとりをして
「それでは、これ以上簡単にはできないっていうストロークをやりましょう」
という指示がでて、球出しでまさにコントロールを集中して打ってみる


それでは、さきほどの力んで打つのといまの、いちばん簡単な打ち方の間で
フォームとコントロールに気をつけて打ち合うときに、相手にとって、打ち合うのに
いいなと思うように気を付けて、打ってください


特殊化と一般化。数学にもでてくる考え方だ
スポーツのコーチングでも使われるやり方なのでしょう。一番やさしいと思われることを
やって、徐々に難易度をあげていく。
練習の一環として、左手を使うということも、考えるヒントになった。一番簡単と
いうほうのやりかたを左手(利き手じゃない手)を使う。当然かもしれないけど
精度ががくんと落ちる。右手をいかに鍛えてきたかということを感じる


スポーツでも、人の指導ということがとても研究されるようだ。おそらく私が
指導うけてる、テニスのコーチは自らコーチ法を勉強するのが好きで、
いろいろインプットしてくるのがわかる。特殊化と一般化はまさにそのひとつだと
思う


基本を忘れないということは、ビジネスにおいてもとっても大事なことだと思う
少し前に読んだ記事に、「営業という仕事は方程式がある」ということが載っていて
印象にのこった。顧客アプローチとして、DMをするとか電話作戦とか
紹介作戦とか、やるわけだけど、その係数にちがいはあるでしょうが、やればやっただけ
結果としてみえるものだ。26年営業をやっていてもそうだと思う
最近、わが社の社員が別の社員の指導するときに、使った言葉がある
「やらない理由をさがさないこと」
これは営業にも、まったくあてはまると思う


ラケットでボールを打つテニスは、ときどき自分の仕事におきかえてみて
そのなかにいろんなヒントがつまってるということがある
いいものはいいと認める心。まず何が「いい」のかわかる、キャッチすることが
大事だ。
特殊化と一般化ということを、今回テニスのコーチが、思い出させてくれた
とてもいいことだ
先週から今週、このブログに、目的を合意して話し合いや行動をしないと
うまくいかないという話題をだしてる


話のおとしどころとして、「バランスをとる」ということは、正解だと思う
ところが、最初からバランスをとることに目が行ってしまうと、あれ
そもそも何がこのことを考えようということのきっかけなのか、考えの
もとはなんなのかということの焦点がぼけると感じる


まさにバランスは大事だ。でも特殊化と一般化をして考えのもとも
見える化しておくことが大事だ。