続けるということ

仕事ってしていれば、必ずしも、毎日楽しいことが
あるわけではない。それでも、続けるってことが大事でしょう
思ってみれば、なかなか続けるってことは、努力がいると
思うのです


それは、楽器の練習にしても、スポーツにしても
「道」がつく、日本文化を継承してるもの、茶道だとか
武道など・・・


続けていくと、確かに、自分がうまくなっていくのが
喜びとして、あって、続いていくということも
あるでしょう
けれど、そうそうは、思うようにはうまくはならないものです


テニスを例にとれば、なかなかうまくならないと
思いながら練習していて、あるとき初心者の人のプレイに
接したりすると、あ、確かに自分はこうした初心者の
人よりは、道をまえにすすんでると、自覚したり
するのです


人間は、やっぱりそこそこ、知的な存在なので、続けてる意味を
自分で自分に求めることがあると思います
そうしたとき、その意味をどこにみいだすか
ひとつは、自分が成長してることだと思います
成長してる、という、前にすすんでるという満足感


テニスのコーチは、例えば、スピードだとか、回転といった、
ことでなく、ふつうのボールだけど、フォームがきれいで
コントロールされてるということも大事と、ときどき
忘れてることを、指示してくれます


仕事においても、コントロールされてることということが
とても、大事に思えてきました。コントロールされて
安定した仕事。おそらく若いときには、つまらないと
思えたそんな仕事。でも安定した仕事のなかにこそ
ヒントがあるということもありそうです


コントロールされてる、仕事でその人の成長の度合いというのが
よく見えるということは、いろんな意味で、大変有効なことです
その人の成長の段階が、見える化するから、じゃあその人が
さらに成長するために、こうしようとか、的確な判断を
するということができるからです


見ること。聞くこと。
という「指導」にどうしてもかかせない、行為を思います
見ること。物理的に相手をよくみること
さらに、できれば、その心の状態をふくめた、存在として
すべてをみること。みえること
そして、聞くこと
相手がなにをいいたいのか、しっかり、じっくり聞いて
咀嚼すること。けっして、こちらの思い込みとかで
ゆがめることなく、まるごと、相手を受け止めること


こうしたことを、思うとき、安定した、仕事をやってもらって
どこまで、その人が、正確な成果物をだせるか
そして、本当に、コミュニケーションを深めていけるのか
見極める
そうしたことを、何度もやって、いわば相手の興味であり
能力、状態を、見える化していく


仕事は、ときに本人を成長させる
それは、ぎりぎりのことをやるから、背伸びするから
成長するとみると、特に若いときはわかりやすい気がする
それは、だめでもともとで、スピードボールをうつというのに
似てるかもしれない
もちろん、ここぞのときの、そういった力を発揮してほしい
ことが存在するのは認める
ところが、それだけではないはずだ
巡航速度で、いつも安定して、プレイを続けられる状態を保つ
それが、長く、相手から信頼してもらえる、要素として
大きいとしたら、そういう状態で、自分のパフォーマンスを
じわじわとあげる、そんな能力は、より必要でしょう


大事なことは、自分をみつめてること
相手をみつめてること
よりいい人生は、自分が作ることでしか得られない
そう思う