チキンスープ

欧米の人の、何度か読んだりしたことのある
ほっと、する味はチキンスープらしい


ときに、ゆっくりできる休日(あれ、そういえば休日も
最近、ゆっくりなんて、すごしてない?)チキンスープを
作るのは、身体も心も疲れがたまってるのを、ゆっくり
ときほぐしてくれる、時間に思える


鶏、骨つまり「ガラ」を用意する。よくあるのは
身をとったあとの、胴体の部分の骨。できれば
頭も足も使いたい。このガラに、たとえばねぎ、たまねぎ
にんじん、セロリなど、葉っぱの部分でもいい、できれば
たくさんいれたい。ハーブも使う。タイム、セージ、ローズマリー
基本。オレガノであるとか、クローブなんかもいれてもいい


このハーブたち。中国でいえば、漢方薬のもと。もっとも
中国では医食同源という考えだから、薬ととらえるかは
微妙かもしれない。ハーブはやっぱり、肉料理や
こうした、煮込むものには、いい効果がある


スープは2時間くらいはかけて、とりたい。とろ火で
とろとろ、やるのである。そのあいだ、なにかおいしいものが
だんだんできると、わくわくしながら、なにかしてる
本を読むのもいい、友達に手紙を書くのもいい


こうして、丁寧にスープをとれば、とっても
おいしい、シンプルな味のチキンスープがとれる
実際、料理本をみたりすると、このスープは基本の基本
だったりする。おそらくプロの人はここから
その人の味、オリジナルを求めて、工夫しだす


何度か、もっとおいしいスープをとよくばって
かつおぶしをはじめ、さらになにか加えて、スープを
おいしくしていきたいと、やったことがあるが
微妙なバランスということもあるのでしょう、たいていは
やりすぎて、なにかにごった味になってしまう


料理というのも、基本に忠実に、そしてやりすぎない
ということが、分を守るというか、ひとつのこつだと
いえると思う。こうしたことは、仕事にも通じることだ
仕事であれば、やっぱり何年もかけて、考え、実行していく
オリジナリティというものを、追い続けなければ
きっと、ほんものにはなれない
そういうことを思うけど、やっぱり基本を守ってるということが
まず、頭に浮かぶ
基本を徹底して守る、やりつづけるってことは
もうひとつの価値といっていいと思ってる


さて、チキンスープ。もとがとれたら
ちょいとアレンジしよう。なににつかっても、しっかりうまいのだが
それこそ、スープの味を楽しむ、ポトフはどうだろう
すね肉を、煮込み、香味野菜をあらためていれる
にんじん、きゃべつ、たまねぎ、じゃがいも
これを、こっくりまた1時間とか煮込む。できれば
2時間煮込む
まえに、肉屋さんで、煮込むならすね肉がいいよと
教えてもらった。すねにある、すじなどがいい味をだす
成分をふんだんにふくんでるのだという


そろそろ、鍋の季節にて、鶏の水炊きもやりたい
骨付き肉を煮込んで、とろとろになるまでやる
ポン酢とゆず胡椒でいただく。もちろんつくねや
もつも食べたい。肉を食べてから、野菜をいただき
やっぱり、〆は雑炊にしたい


鍋はいろいろ、好きだけど、福岡でいただいた、鶏の水炊きを
食べてから、また世界が広がった気がする。鍋でこんなにも
満足感をだすなんて、すごいなと思った


これから、食べ物がおいしい季節です
そうした、季節の楽しみをしっかり味わって、元気に行こう