旅先にて

今回、山陰のほうへ、旅していて
旅先から、親しい人に手紙を書きます


つながるという感覚がうれしいのです


はがきをだすと、ああ、覚えてるよということで
反応してくれる人がいます
でもたとえ、反応してくれなくても
つながってるのは、感じる


年賀状にあった、一言を、思い出して、それに
反応したりして、それも楽しいです


学生のとき、親しかったとしても
それぞれ、家族があったりすると、そうそうは
日常のなかで、プラオベートで会ったりは
少なくなるもの
いまどきは、メールでしょ、LINEでしょと
つながる方法はあるけれど
それは、即時性という意味では、昔からの手紙は
全然、かなわないのですが
「さりげなさ」であるとか「気楽さ」
「なにもしなくても、保存できる」といったところでは
いいものですよ


季節のごあいさつ、そんなことには
向いてると思うのです
自分が元気なことをつたえ、はげます意味ですね


それから、もちろん旅先で感じた、感覚を
伝えたいということがありますね


今回は、というか今回もかもしれないですが
うつわを、みて楽しむ旅でした
うつわが、引き合わせてくれた人と、楽しい
お話しができました


たとえば、自分のこだわりを作品にどう生かすのか
後継者とか、後輩へ伝えたいこと、伝え方といったこと


どちらも、仕事をしていけば、たいへん大事なことなんだと
思うのですね
そういう、仕事していて、大事なことというのを
伝えるということを、真剣にあなたはしていますか?


2年ほどまえの、ある作家のつぶやきには、びくっとしました
人間は退化してるといっていいんだよ


生きていて、古いものは好きですけど、古い考えは
新しいことに、いわばとってかわられるという思いがあったのですよ
それだけど、ひとこと、人間、退化してるということ


ぎくっとなったのです


そんなことを、親しい人に話してみたら、当たり前のように
そうなんですよ、といわれて、また驚き、そして
そういわれればと、自分のこと、自分のみのまわりのことを
思いやったのです


そんなきっかけに、なったのも、一枚のはがき。
つながる、もととなるもの


旅がいわば、点として終わらずに、つなげていくこと
大事なことです
また手紙を書いて、つながりたい