抽象と具象 その2

「具体⇔抽象」トレーニング 細谷 功


このなかで、細谷氏は、抽象ばかりだと、机上の空論に
なってしまうと、解説します


はい、私たちも、ときどき、「教科書的な話・・・」
といって、あるべき論を展開したりします
「あるべき姿は忘れない」これが、いっとき私のであり
当社のキーワードになっていました。なぜかというと
社員のうち90%が、プロジェクトで、課題追ってるという
構成だとすると、現場でどうあるべきかが、まず、メインの
話題だったりするのです


現場で、どうする?
スキルの足らない、メンバーの遅れをどうする?
顧客との認識のずれが、でてる、どうする?
もともと引いたスケジュールを狂わす、びっくりが
でた、どうする?


こうしたとき、
「なぜ、最初から、スキルのあるメンバーをいれないんだ」
「認識のずれが、起こらないトレーニングはどうした?」
「想定外のことを、もともとのスケジュールにいれてないのは
なぜだ」


などと、教科書的な話をしていても、現場の遅れはどんどん
遅れるばかりなのですね


ただ、こうして、現場のいまの課題は、というほうに
目を奪われていると、実際、「もぐらたたき」的な対処を
するということになることは、確かです


だから、遠回りでも、人材育成に力をいれて
そもそも、というところのずれだったり、問題をかかえて
スタートということが、少ない、ようになにかするという
ことが、「王道」といっていいかなとも、思います


細谷功氏といえば、「地頭力を鍛える」が記憶に残っています
実際、フィルミ推定なども、ひとつの、抽象的に考える手法と
いっていいかもしれません


抽象と具象をいったりきたりする
このことは、ものごとを、深めたり、広げたりする
という、やり方に通じるとも、言えそうです


ディスカッションをしていて、深めたり、広げたりということが
ものごとを多面的にみるときに、有効なことは論を待ちません


例えば、「リーダーの在り方」ということをディスカッション
するとします。Aさんは、なるだけ、メンバーのやりたいことを
ひきだすことに、注力したほうがうまくいく、と説きます
Bさんは、トップダウンの指示が多くを決める、ゆえ
メンバーのあれこれを引き出すのはそのあとで、トップダウン
なにを指示する、またできるか?こうしたことをトレーニン
するのだと、言います


ご存じの方は多いでしょうけど、これ、つまりは、チームの状態
そして、なにをやろうとしているのか、その緊急性
また協力者はどれだけ、得られるのかなどなどにやり、変わりますし
言い換えれば、両方正解とも、両方不正解とも言えそうです


深めるなら、Aさん、Bさんの、それぞれのやり方を深堀する
広めるなら、前提条件を変えてみる
でしょうかね


さて、抽象と具象、私のなかで、しばらくキーワードになりそうです