グループ学習

他者との関係のなかで自分を表現するためには、自分が何を理解し
どのように考えているかをしっかりと知らなければならない、という点だ。
すなわち「自己との対話」である。グループでは、一人で教科書を
読んでいたときに比べて、より厳密に自己との対話が必要となる。
なんとなくわかったような気になっただけでは、他のメンバーに
自分の考えを明解に伝えることはできない。また、自分の考え
を伝えるのが恥ずかしいとか、他のメンバーに自分の意見を
認めてもらいたいとか、いろいろな気持ちが浮かんでくるかも
しれない。こうしたことは誰にも起きることであり、けっして
ネガティブなことではないと覚えておいて欲しい。自分が
どう理解しているか、自分が他社とどう関わっているのかを
知ることは、自分の思考が変化し発展するための大きなきっかけ
なのである・・・

「グループ学習入門」 学びあう場づくりの技法 
新井和弘 板倉杏介 P14,15


やりとりする、そしてそのやりとりのなかで、気づく
こういうことが大事だと、社員に言い続けます
そして、ごく最近、こうしたディスカッションの、レベルの
ことは、ある面、すべてに通じる、学びの要素があると
感じているのです
そのこと、自分が思うのに、いい文章が上記の本にありました
単純なこと、そうしたことは、結構できるとして、概念のこと
イメージのこと、自分でもつかみかけて、なかなか言語化
しづらい、心のこと、気持ちのこと、ニュアンスのこと


こうしたことを、ディスにて、やりとりして、ヒントをもらって
自分のなかで、再発見、つまりは、じっとながめたり、ひっくりかえしたり
くっつけたり、削ったり・・・


こうした知的な作業を、トレーニングしていくことで、自分自身の思考を
グレードアップさせ、また表現するということについて、意識を
あげていく。そういうことが組織の構成する人にはいかに大事なことか?


まだそうした経験がごく浅い人と、話していると
あれ、この人はたして、「対話」ということが、つかめていなのでは?
と思ったりします
基本といっていい、対話について、まず相手の言ってることを
受け止めて、咀嚼して、そしてこちらから返すというキャッチボールが
できているのか???
そういうことを、思います


ブレインストーミングから気づくというのは、ワークショップの
ひとつの典型的な、流れといっていい、ことなのですが
ブレインストーミングを、丁寧にやる、そこがまず、行きつかない
そういうことがありそうです


そうした、どこの部分を丁寧に、大事にするかの合意
といったことがあって、話し合いが生きてきます
やっぱり、なにか、グループなり、人といっしょになって
なにかを得よう、とするなら、合意に協力はもちろん
自分でも、てまひまをかけるであるとか、積極的な傾聴
そしてヒントをだす、など役割を、思って、はいっていくということが
大事だと、気づきます