「私が芸術について語るなら」 千住博
この本のなかで、千住さんは、五感で感じる
ということを、大切にしなさいと、書きます
なにかが、したいな。千住さんは画家ですね
画家になりたい、と思って、そう行動したとして
将来画家になりたいと、お父さん、お母さんに
打ち明けだとしましょう。反対するかもしれませんね
以下、引用です
お母さんやお父さんが反対する。それを説得するのは
すべてのはじまり。だいたい親に芸術の魅力を伝えて
やりたいという気持ちを説得できないで、どうやって
作品を通してまったくの他人を美の力で説得する
芸術の仕事ができるのでしょう。・・・
千住さんは画家になりました
なりたい自分をみつけて、それに向かって走ってるわけです
「なりたい自分」
ずっと、会社をやっていて、社員の人に自己実現して
ほしいと思ってきました
ごく最近、ネタ本があるのですが、自己実現するというのは
なりたい自分を持つということから、という言葉に
たどりつき、なりたい自分をもつのが、大事だと思っていました
そのタイミングで、この千住博さんの、本(10代の方向けと
思います)にたどりつきました
ハワイで、鹿をみて、その荘厳さ、威厳に満ちた姿をみて
その荘厳さ、威厳といったことを、表すのに、もしかしたら
「滝」がそうなるかもしれないといって、連作につながってる
話。
なりたい自分をもつということは、生きていくうえで、必要かつ
なんて、素敵で、なんて厳しいことだと、思うのです
人間は楽をしたい、という気持ちがあります
もちろん、自分にもあります。だけど、楽もしたいけど
それに増して、これはやりたいということを持つ
それが、生きることそのものだと思います
ときどき、若い人と話す機会があると
つい、おせっかいな、気持ちが起きて、なぜその仕事を
いましてるのですか?なんて、聞いてみたりします
その言葉が、すんなりと、やりたいことをみつけたんだという
話だと拍手して、楽しくなります
悩みながら、もがいていると、思えば、アドバイスなんて
おこがましいですが、自分の体験を少し話したりします
去年読んだ本に、若いたとえば、20代、30代の人が
将来こうなりたい、とすんなり、言うのには、いまの
世の中の状況、進歩であり、いろんなことが、陳腐化する
速さは、あまりにも、厳しくみえて、安易に将来のこと
言えるのは、しんどいじゃないか、と書かれていて
はたと、気が付く思いがしました
これ、裏返すと、私が十代を過ごした、1970年代、1980年代前半なんて
ときは、みんなほんとに、将来、明るいと単純に信じられる
なにか、とてもいい条件がそろっていて
それは、どちらかといえば、そのときが、特殊だったのかも
しれないと、思いいたったのです
悩むこと。若いときにあれこれ、迷うこと
いいじゃないですか。そんなことを、まず正面に
おいて、あーでもない、こーでもない、こうかな
なんて、話をしませんか?