若葉

新緑の季節になった
今度、絵を見に行こうと思っている
長谷川潾二郎は、新緑の絵がすきだったという
そして、新緑というのは、かなり早くなくなってしまう
つまり、すぐ色が濃く、いいかえれば暗い緑になってしまうので
新緑の絵を書くのに、3年越しとか4年越しなんてことが
あったという
そうして、実際のものを目の前にして描くということを
大切にしていたという


実際目の前にして、絵を描くということで思い出すのは
去年のいまごろに、大好きな長野県安曇野で、見た
足立源一郎の絵。山、それも高山の絵なのだが
ほとんど現地で仕上げたというのがとても印象に残ってる
つまり、高山の絵を描こうとすると、キャンバスをはじめ重い
絵の道具をもって、山に行くということが、たとえば
キャンプしながらだったりすると、かなり大変というか
不可能な場合に思えるときもあって、たとえば
スケッチをしても、油絵の工程のそのあとを
現地で描いてる例は極めて少ないという


この足立源一郎はちがう。すべての工程を現地で描いているという
それだけに、絵は小さいものが多い
そして、こちらの目を留めさせる自然のリアルさといったらいいか
いわば「鮮度」が高い絵となっている


鮮度という意味では、いまの季節に目に入る緑は鮮度が高い色を
している。わくわくしてくるような色だ
今年の4月は、本当に気温が低いときが多くて、あれれっと
思っていたが、本来の「春」の季節のような
わくわくするような気持ちを、春らしくもって
日々、笑顔ですごしたいもの


しばらく、新緑を楽しんで
エネルギーをもらいたいですね