伊藤若冲

伊藤若冲 アナザーワールドという展覧会を見た
伊藤若冲は、つれあいが大好きで、展覧会に私がはじめていったのは
もう10年も前


非常に精緻だ
そして、構図というか絵に遊び心がある
色彩が、新鮮といったらいいか、極彩色なんていいかたがあるが
いいえ、もっとなんていうのか迫るものがある


今回の大きな目玉は、2008年になって、見出された
象鯨図屏風
http://rokuro0603.exblog.jp/tags/%E8%B1%A1%E9%AF%A8%E5%9B%B3%E5%B1%8F%E9%A2%A8/

なんて、大胆なモチーフそして、力強さ
伊藤若冲は、40歳にして、家督を弟にゆずり
好きな絵に専念したような、不思議なかただが
80歳を超えてから(江戸時代の人だから、いまの感覚だと100歳を超えてじゃないか)こんな力強い絵を描いてる。このことにどーんと肩をたたかれたような
なんというか、ドキドキ感がある


ピカソ高田博厚に「日本にホクサイという画家がいて、彼は100歳に
なったら、自分の絵がかけるかなといったそうじゃないか」と励ました
大好きなエッセイにでてくる言葉に、絵を描くということの
深さを少しかいまみた気がした


黒と白。


海と陸


鯨と象


しかも鯨はいきおいよく潮をふきあげ
象が鼻をたかだかとあげながら、喜びにあふれた眼でそれを
みてるように思う


なんて大きな
なんてすがすがしい
なんて、心に迫る、迫力だろう


こうした絵を描いた画家が日本にいたということが
自分のなかに、エネルギーを燃やすもとというか
気持ちを高揚させずにいられない、力としてはいってくる
エネルギーだ