思い出

7月は、実は雨が多いのだけど
夏休みがはじまるということと
やはり梅雨がすぎれば、その夏のはじまりが
一番暑いということで
完全に「夏」というイメージがある


梅雨には、晴れ間っていうのがある
昨日の夕刻はきっとそうなのでしょうが
一日、晴れ間っていうこともある


10代から20代に移る、いってみれば微妙な
年齢のときに、大事な友達が、ひとりで虹をわたった
そんなことがあってから、しばらく、少なくとも数年とかは
そのことを思い出すことだけで、胸がいたんだ


お葬式が梅雨の晴れ間だった
誰も仲間がみんな涙を流した
去っていって、気がつく、その人の純粋さ
一途に思い続けるという生き方、なんて貴重な、愛すべき
仲間を失ったのかと、立ち尽くした


時間というのは、人間のごつごつとした、やりきれない
思いも、だんだん思い出に変えてくれるようだ
忘れるということが、ああ、ありがたいことなんだと
思わせてくれることでもある
時間をきざんで、どうしょうもないと思っていた
心のなかの、重しは、だんだん、思い出になっていくように
思う


あのね
あなたの、純粋さ、一途なところに、あこがれて
たとえ幽霊でも会いたいからでておいでなんて
何度も思ったりしたのです
そして、願ってもかなわないそんなつぶやきを続けて
やっぱり、かなわないかもしれないけど
純粋で、一途な生き方をしたいと、心のどこかで思い続けて
生きています


恥ずかしいということが、ありますが
恥ずかしくても、続けること、続けることが
すなわち、生きることと思いたいのです


また、あなたと、時間が共有できるような錯覚にはいれる
大和三山のながめを見にいきたくなりました・・・