芝居

仲代達也と妻夫木聡のCMがある
「役者とは?」
「人間を知ることですね」


このやりとりが好きだ
学生のときに、英語劇をやっていた
演技ってなんだという、根源的な問いが
役者にはある
ひとつには、まったく冷めたというか演じてる自分と
演じようとするキャラクターははっきりわかれていて
例えば、愛を告白するシーンは、演技者の気持ちは
冷静そのもので、演じきるという説


もうひとつは、演じる自分と、キャラクターは一体に
なるほどいいという考えで、愛を告白するシーンでは
そのときは、ほんとうにどきどきして相手をいとおしく
思う気持ちが高揚してる状態をよしとするということかな?


最近読んだコラムに「ペレジヴァーニエ」というのがあって
自分をあるゾーンにもっていくというか、おそらく完全に別という
ことではなく、かといって、一体になるということでなく
ある境地にはいって、自分も感じならが、そして何度でも新鮮に
その役をやる


ペレジヴァーニエという説明を読んでいると
まさに、演じるということは、生きること
人間の生き方そのものを追っていくことから
はじまるのだと、感じたりする
それは、いってみれば、火事場の馬鹿力みたいなことを
日常でやるということになるのかもしれない
そんなことが、意識してできたら、もう人生怖いものない
と感じる


芝居にて、ある人格を演じるというのは
とっても、クリエイティブなことだという感覚がある
そして、ペレジヴァーニエするような舞台ができたら
きっと、役者はもっと生きたい、演じたいと
思うのにちがいないのだ
まさに、別の境地にはいると思う
そういう、気持ちをもつために、日々鍛錬するというのも
いい生き方と、思う