彼岸

暑さ、寒さも彼岸までという言葉がある
今日は彼岸の入り
でも最低気温は0度と真冬なみ
こういうこともあるのだなと思う


総持寺の境内を歩いていると
彼岸桜というのだろうか、色の濃いピンクの
桜が見ごろを迎えている
この桜、場所によっては、河津桜とか呼ばれてるもの
だろうか
一方で、同じ境内に梅があって、さすがに盛りはすぎたが
花がのこっている


梅の花はだんだんに咲いて
そして、散るときも、いっぺんにということでなく
じわじわ散っていくようだ
一方、ご存じのようにソメイヨシノなどは、ぱっと
開いて、ぱっと散っていく
前に、特に若いときは、ぱっと咲いてぱっと散る桜を
もてはやす傾向があると聞いた
自分がたとえば10代のときにどうだったかというのは
実際、ほんとのところは記憶があいまいなところが
あるのだが、梅も好きだ


ひとつは、梅の木が生まれ育った家にあった
それと、春が好きで、春を待ち焦がれる時期に
梅が咲くから
寒いときにりんと咲く梅の姿は、とてもすがすがしい
とても元気づけられる
それから、好きな街の鎌倉にいって、気に入ってる寺に
行くと、梅が咲いていた。鎌倉の谷のおくまったところに
ある寺は、空気が澄んでいて静かだ
その静けさを、彩る梅はとても気持ちをなごませてくれた
そんなことで梅が好きだ


いまはたびたび、鎌倉にでかけることはない
それでも年に何度かはいったりするのだが
今年は、ついに梅を見に行くのはできなそうだ
ここ何年かだと、3月のうちに桜が見ごろになったり
するのだが、今年はやや、遅いのではないか
ゆっくりでもいい。桜も愛でること、大事にしたい