父の日

昨日は父の日で、テレビには
幼い子供から、プレゼントをもらって
うれしそうな、男性が映ってる


実家に兄弟が行って、年老いた両親と
なんとなく、しゃべってきて
ときどき、行ってもなにかそんなにしてあげられる
ことがないねと、つぶやく


そんなメールをみて、いいえ「つながってるよ」
という気持ちを伝えることが一番の親孝行なんだと
伝えました。内容よりつながりって感じかな


おそらく、友情もそうなのですが
つながってますよ、あなたのことを
気にかけてますよと、伝え続けることって
とっても大事なのかなと感じる
今月のはじめに、中学時代に通った塾の卒業生の
会があって、近況を語り、思い出をしゃべった


同窓会にいって思うのは、つながってるなーといううれしさだ
確かに、もう生活がどんどん離れてしまっているから
同窓会で会った人は、別に忘れてしまっても、日常生活に
なにか困ったことが起こるわけではない
けれど、つながっている。ときどき思い出して
どうしてるだろうと、気にかけてくれる
これはうれしいことだ


リンドバーグ夫人の、「海からの贈り物」というエッセイが
好きで、何度もよみかえしてる。そのなかで、リルケ
言葉として、「人間は孤独だ」ということを書いてる
取捨選択ができることというのではなく、実際に孤独なのだと
そうだとしたら、やっぱりつながりとかを確認して
おきたいと思う。そのときどきで、確かに生きた自分がいて
それが特に十代であり二十代だったりしたら、大変自分の
自己形成に大きくかかわったそのときのはずで、そうしたときに
同じ時間を過ごした仲間と、ときどきあって「おお」とか
「いいね」とか言い合えるのは、とてもいい


前向きに生きるというこては、やっぱりいろんな、面倒なことを
抱え込むことになる。仕事をしていれば、順調にばかりは
いかないでしょう。結婚していれば、相手との葛藤はさけられない
子どもがいたりしたら、やっぱり自分の身体の一部のように
ずっと気になるものでしょう


生きるって、なんなんだなんて、十代のころ、ずっと思っていた
「生きてるから、生きる。生きていれば素晴らしいことにも
会える」っていう言葉が、なんとなく、自分のなかの
空虚だったところを少し埋めてくれて、そうなかと
思ってきた
いま、生き続けて、確かにうれしいことに、「素晴らしいこと」にも
出会えた。そして、その素晴らしいことと、ある意味くっついて
面倒だな、大変だなーということも、増え続けててる感じも
する


できれば、出会う人、影響しつづける人と、笑顔で
やあ、元気ですかといい、あなたのこと、少しずつ気にしてますよと
伝えていきたい。そういう瞬間に出会えることは
素晴らしいことに違いないと思う