つなげていくもの

今年はわが社の創立40周年というおめでたい年です
40年という長い時間を、思うとき、その長さに恥じない
内容を伴いたいと思う


自分は先代社長の思いをうけついでいると思っている
そのコアなところは、「人の話を傾聴できる」という
ことになると思う
先代社長はそうしたトレーニングを、積んでいたと
思う。というかきっと意識してないでかも
しれないが、人に相対しているときに、まず
フラットに相手に対してオープンでいようと
していた


ここで書いてる。フラットでとかオープンでいるというのは
跡から私が思って書いてる言葉で、河合隼雄の「カウンセリングを語る」
のなかから、こうかなとぬきだしてることが多い


対人援助ということを考えたときに、上記に書いたような
先入観をもたない、フラットな態度で、一心に相手の
言葉を受け止めるということは、基本といっていいと
思ってる
そして、やはり「カウンセリングを語る」にでてくるのだが
受け止める、その自分自身をいかに、大きな器にしておくか
ということが、とっても大事なのだと思う


相手には相手の人格があるのだ
それを、いい加減に想像して、たぶんこういうことだろうと
想像して、適当に見当をつけてしまいがちなのが
日常におこることだ
それは、厳しい言い方をすれば、そのほうが「楽」だからだ
そうではなくて、なにがでてくるのかは、ひたすら待つとして
フラットに、相手の話を聞くということは、なかなか忍耐が
いることだ


そして、自分の器を大きくしておくこと。いいかえれば
いろんなことに、アンテナがたつようにしておくこと
こうしたことは、本当に、時間がかかるし、どうやろうかなと
思うわけだけど、ちょっとずつでもやるべきだと感じる


カウンセラーになるためのということで、カウンセリングを語るという
本があるので、カウンセラーは、たとえば野球選手でも音楽家でも
その職業で、メシを食ってくという人のすごさを見習えという
話が載ってる
そういう話が想像するに、やっぱりカウンセラー的な役割を自分で
しようという、人、対人援助、人の面倒をみようなんて人と
いっていいと思う、その人は、やっぱり他人の人生を
より理解する努力を、しなくては、できないと思う


役者が、ある役をやるのに、ひとりの人生を自分のものと
すべく、いろいろ努力するように
つまり、たとえばある企業の、後継者として、生きる主人公のいろんな
役割、いろんな苦悩、そして喜びを演じるとしたら、その人生そのものを
理解し、共感していくことが求められるように
対人援助で、やろうという人は、対する相手の人生に
共感するということを、いろんな努力で深めていかなければ
できないということになるのではないか


ひとりの人を理解するということは、なかなか大変で
器になかなかいれるなんて、かなり難しいことを書いてると思う
そんな、まどろっこしいこと、できないよと
声がする
けれど、いずれにせよ、生きるということ
よりよく生きるなんてことは、相当難しいのですよ
だったら、やっぱり挑戦だよねぇ