寺子屋

私と先代社長との出会いは、先代社長がご自宅でやっていた
塾にある。寺子屋といっていい
その寺子屋を、年に何度かでいいから、やりたいと思ってる
自宅で、時間を気にせずに、話す場をもちたい
先輩は後輩に、なにかしらやっぱりいい話ってしたいじゃないか
中堅になったら、ただ聞くのではなく、意見をいったら
いいと思う


生き方の話
自分は、どうやって生きていくのか。いろんな考え方、いろんな
生き方があっていい。人間ひとりでは生きていけない。自分は
どんな役割をして、社会に貢献していくのか
生き方は、力強くあってほしい。日本は和をもって尊しとなすと
いう、考え方がある。いっぱい話して、自分の生きてる意味を
考えたらいい


for the teamの話
せっかく生きてるんだから、せっかくわが社にはいったんだから
せっかく出会ったんだから、相手にとってなにかメリットがあることが
できる、存在でありたいと思わないか
teamがいいteamであるためには、どうしたらいいのか
リーダーは、どんなふうに、メンバーに仕事を渡したらいいのか
メンバーは自分以外にどんなことを、気を付けることで
そのteamに貢献できるのか
いっぱい話してみてほしい


趣味の話
ちょっと前に書いた、息抜きもそうなのだが、雑談をしていていい
ときに、なにか、しゃべっていなさいといわれたら、せめて15分
できれば30分、1時間と話していられる話題があるのはいい
若いとき、いきつけの飲み屋で、親しくなったおかみさんに
いわれた。長澤さんは他の人が、競馬の話をしたり、マージャンの
話をしたりしてるとき、つまらなそうにしてるねと
それはだめだよとたしなめられた。いかに自分として
興味がないことだろうと、話題にあわせて、話にはいっていなさいと


その理由というか、そのときのおかみさんの話は、よく覚えてる
実際のところ、そのとき、自分は仕事であり、やっぱり女の子であり
夢中になれるものがあって、そうしたことはもちろんどんどん
しゃべりたいのだけど、興味のないことなんて、そっちのけで
すべていいんだと思っていた。けれど社会っていろんな
人がいるもの。いろんなめぐりあわせで、仕事や家族、恋人に
めぐまれなかった人もいる。自分とちがうからって、自分で
さけてしまうような態度って、自分で自分の世間をせまくすることに
ならないか


寺子屋で教えてもらったのは
人の話をよく聞くということだ
ずっと思っている。もうすぐ50歳になる自分、人の話を聞くという
ことがやっぱり、いまもって難しいなと思う。それは自分が
実際幼い、成長していない部分も、もちろんある
そして、思うのはやっぱり、少しずつでも成長できて、ある分なにか
できるようになったと思っても、そのうえがあるもの
うえにはうえがある。人の話を全身で聞くということも
レベルがある


寺子屋の良さは、家族と似たあたたかみがあることと
思ってる。ときにじじとばばのほほえみ
おふくろの味、そしてときには父親の怖い顔
すべてあって、家族かなと感じる
そんな家族ににた空間が、とってもほしい気がしてる