技術者も人間だ

昨日、社員と打ち合わせをしていて
うん、いいなと思ったひとこまがある


技術者って、こだわりがあるよね、こだわりをもつから
いい技術者になれるんだよね
というのは、誰もがいうセリフなのだけど
では、そのこだわりについて、語りだしたとき


あるひとりの社員は、でもこだわりを持つのは、ある程度慎重に
なることが必要だと思う、こだわりをもつのもいいけど
目の前の、成果物がおろそかになったのでは、本末転倒でしょという


それをうけて、もうひとりの社員はいう
こだわりに対して、向上心がなければ、ただのわがままになりますよね


ええ、なるほどと思った
いいなと思いながら、つっこんでみた
じゃあ、あなたは、何かがあるからというか
これがあるから、技術者をやってるということはあるのかと聞いた


「相手が喜ぶのが見られるということです」


ああ、本当にいいなと思った


そして、技術者って、確かに特別な存在ということもできるのだけど
やっぱり人間として、どうなのかってことが基本にあるんだって
改めて思った


技術者は、技術をもって仕事してる、ちょっと特別であるのだけど
人間なんです
だから、技術者はどうだとか、自分は技術者として、こんなふうに
生きたいという、思い、こだわりをもつのは、いいということも
いえるのだけど、それは技術者のところを、人間とおきかえても
いいということが、前提になるなと感じたのです


人間として、相手が喜ぶのがいいと思って生きたい


これって、なんて素敵な生き方、なんて素敵な、仕事のしかたでしょうか
社会人としてというか、人間として、仕事をするってことは
この視点がないと、いやだなとずっと思っています
私にとって、仕事は、まさに人を幸せにするということが
はいってこそ、仕事になると思っているからです


ものづくりにこだわりたい
このことも、ときどき、聞く、いいこだわりとうけとっています
だけど、注意しなくてはならないのは、ものづくりにこだわる
あまり、自分のできることを高めるとかそういうことが、第一に
なりがちだということです
仕事であれば、いい加減にできない、そういう真剣勝負の場所に
でるから、成長できる
これも誰もがいう、大事なことです
でもね、仕事って、相手を幸せにする、相手も喜んでもらえる
こと、そのことがはいってないと、仕事ではないと私は定義します


いろんな人が、信頼ということにこだわって、生きます
信頼されるってこと、それが仕事をオーダーされるもとに
なると、知ってるからです
我々の仕事、信頼をいかにもらうか、維持するかその一点に
みんな集中して、生きぬいてるっていっていいと思います


そういうときに、もととなる考えが一致してること
大事なことです