伝えるということ

人になにかを伝えるということが
とても、貴重なことと思うことが、あります


やきものの里に出かけて、はじめて会う人から
貴重な話を聞けるときがあります
やきものを作るという仕事をして、その人は
人間として、きっと素晴らしい経験と力をもらったと
言っていいのでしょう。
そういう人から、気持ちとか、考え方というのか
そういうことより、もっとなにか力のあるなにかを
感じることがあります。パワーとしておきましょう


そのパワーをもらったら、伝えたくなります
日本の良さであるとか、いいものをいいと認めて
さらに、いいものを使うことで、自分のなかに
そのいいものの良さをもらったりするのです


伝えて、伝わったときのうれしさって、大きなものが
あると思います。
安曇野の美しさを、山下大五郎という画家が、教えてくれました
絵をみてるうち、安曇野がいいなと思っていた自分が
急に、目をまんまるに開き、あれ、安曇野ってこんなに
美しさがある、すごいところなんだと、感じ始めます


絵をとおして、その美しさが、心にはいってくると
いっていいでしょうか
画家が思っていたことが、こちらに伝わってきたといっても
いいのだと思います
伝わることって、こんなにうれしい、受け取れることって
こんなに、いい感じなんだって、思いました


その伝える、受け取るということのすごさを思うとき
ペレジヴァーニエの話も、うん、きっとそうだと
思ったのです。伝わるから、伝えたほうも、心が
動くのでしょう
ユーリー・ノルシュテインがいった、この言葉
いい作品を作るには、ペレジヴァーニエが必要だといいました


あることに、感動できる、自分でいたいと
思います。なにか、素晴らしいことについて
心を動かすことができる、自分でいたいと思います
そして、心の動きを、感じること、つまりまわりの
人が、ペレジヴァーニエしたりしてるときに
そのことを、感じることができる、自分でいたいのです


やきものの里にいって、いろんな意味で高い心を
持ってる人に出会えて、すごいことだと感じます
やきものを作る人に、できるだけ、声をかけてみたいと
感じるようになりました
せっかく、日本に生まれて、日本の良さをもっと
知りたいからです。生きるっていうことを
もっと楽しみたいからです


わが社の、応接に「傳方」と書かれてる書が
あります。実際のところ、ぐぐってみても
その意味はでてきませんが、なにかの故事で
まさに、伝えていくということだろうと思います
おそらくは、私が入り口にたてたと思う
人に伝えることの、素晴らしさを言ったのだというと
推測します


人間は、心がいい状態にあって
いろんな、いいことが自分のものにできるって
いうことがあるように思います
伝える楽しみ、知ってほしいです