アートの話

以前は、アートに関連した固有名詞が覚えられず
というか、いまでも非常にそのあたりは、自分の貧困なことを
思いますが、もっとまえは、もう誰でも知ってるような
名前くらいしか、ほんとうにわからなくて


そういうときに、誰かがアートの話などはじめて
画家の名前がぽんぽんでると、全然イメージもつながらないし
つまんなくなってしまってる自分がいました


そんなわけで、アートの話に固有名詞をいっぱい使うのは
あまりよくないという、自分のなかでの原則みたいなものが
あるのですが、ちょっとだけ、最近はかわりはじめました
というのは、ある画家の名前からつながって、その絵をみにいったら
やっぱり、よかったということが続いたからです


思ってみればあたりまえなのですがね
変なというか、コンプレックスみたいなところから
固有名詞を使わないなんて思っていたら不自由な
話になってしまいがちだったと、認めましょう


山下大五郎という、そんなには有名じゃない画家がいます
(あ、勝手に有名じゃないなんて思っています)
長野県、池田町の池田町立美術館、安曇野の東側の山の裾野といって
いい、高台にあります
あるときから、山をながめるなら、その山から少し離れて、高台に
あがるといいことを、覚えました
安曇野はまさにそうした、条件をそなえたところが、いっぱい点在して
いる場所なのですが、この美術館がある場所がまさにそうです


この美術館のある場所がひとつ、山下大五郎が好きな理由です
山下大五郎は、安曇野の美しさを、上に書いたような条件の場所から
見渡した絵という感じで、私たちに知らせてくれた、その美しさに
気づかせてくれた、画家といっていいと思います


この山下大五郎の展示会を、この美術館でみたときに
画家の役割のひとつとして、美しい場所だとか、その他ものなどを
一般の人だったら見落としてしまうようなところだとして
絵に描いて、こんなに美しいということを、知らしめるということがある
と書かれていました


確かに、ある構図に注目して、絵とその景色を見比べるとその、よさが
だんだん、目にはいってくるという感じがありました


昨日買いものをしながら、近くにある、画廊の前を通ったら
山下大五郎の絵があって、びっくりしました
今度、時間があるときにその画廊をのぞいてみようかと
思いました
もしかしたら、その画廊の人は山下をよく知ってるのかもしれない
という期待が膨らみました


もうひとつは、海老原喜之助ですね。州之内徹つながりから
みてみて、とってもよかったんです
こんなふうに、固有名詞からつながっていくということを
経験すると、もうちょっとそうしたつながりもふえるといいなと
そんなふうに思います


冒頭に書いた、あまり固有名詞を連発する話は
ちょっと?かもしれないのですが
一般の人というか、そんなにアートになれてない人がいたら
その人のペースで、イメージがわくように話してみるのが
やっぱりいいんでしょうね