京都

京都に桜を見に行きました


醍醐寺


枝垂桜が、美しかったです
豊臣秀吉が、晩年、花見をしたという場所ですね
その、秀吉がすわったであろう、建物にはいってみました
その建物自体、庭、襖絵とほんとうに豪華です
ぜいたくに作るということの、サンプルとして、世界の博物館で
紹介してほしいというような、衝動が起こるようなといったら
いいでしょうか


庭は、大きな池があり、その水は、すべてこの醍醐寺がある山から
わいてる水でとても、おいしいのだということも、とてもぜいたくに
見えます
さらに、池には、舟を浮かべることができて、その舟は、橋をくぐり
花見をする建物の下をくぐって、奥にはいり、松月亭という
茶室にいきつくという、嗜好も、ぜいたくの極みに
見えました


この言ってみれば、秀吉のための迎賓館といっていい三宝院という
お寺の入り口に、見事なしだれ桜がありました


奥村土牛という日本がの画家が、師である、小林古径の法事の
あとに、立ち寄り、ぜひ描きたいという意欲をもって
10年の歳月をかけて、描き上げたという、「醍醐」という絵の
主題でした。


この絵を、現地に行く1週間前に見て、どうしてもみたくなりました


その絵をみました


まず、木自体の堂々とした姿に、圧倒されます
もちろん、桜色がふわりと、ひろがり、なんとも、現実とは思えないような
雰囲気があります。


しだれ桜は、ソメイヨシノのような、花が集まって、ちょうちんのように
みえるような、咲き方ではないですね。しだれていますから
柳のようにふわふわ、ゆれているわけです


しだれ桜の美しさというのを、はじめて知れた気がします


この醍醐寺と、ぜひ行こうと思っていた場所が、もうひとつあり
それは、平安神宮神苑のしだれ桜でした。けれど神苑をそとから
見ると、まだ、つぼみなのがわかり、今回はみおくりました


桜も、種類により、木により咲く時期は微妙に変わりますね


川端康成が、好きな画家の、東山魁夷に言って、京都の美しさを
あなたの筆で残してほしいと、伝えたと言います
この言葉について、気が付くのは、東山魁夷の言葉に
そのエッセイでふれてのことなのですが、その東山魁夷
京都について、これは、と思う絵がありました


それは、「年暮る」という作品で、東山をのぞむ、京都の町家が
きれいに描かれてる作品です


そして、美しい京都を残そうと思ったのは、川端自身もそうだった
ようで、「古都」という作品に、文章で、川端は、京都の風景
人々の営みもふくめ、美しさを表しています
どうも、それは、川端が「こうあってほしい」という理想の姿を
夢想して、書いたということもありそうです


京都、このふたりが表した、美しさは、もう絵のなかと文章の
なかにしか、ないのかもしれないです
でも、自分が行って感じる美しさは、まだまだ、あるようにも
思います
京都は特別な場所。また好きになりました