手紙

川端康成と、東山魁夷のやりとりした、手紙を中心とした
一冊の本があり、とても気に入っています


最初の会ったそのとき
川端は、東山に自分の持ってる、絵をみせて
もてなしたといいます。そのお礼状に
はじまり、ときに奥さんもつれて
お互いの家を行き来したという、なかで
行けば、必ずお礼状があり、手紙のやりとりを
してる、その高さ、その喜びに満ちた、交流は
読んでいて、素晴らしいなと思います


そんな交流があったから、川端は、京都の美しさを
東山の筆で、描いてほしいと願い、もしかしたら
そのまえから、東山のほうにその構想があったようにも
思いますが、「京洛四季」という連作ができあがります


東山魁夷は、京洛四季において、京都が世界に誇る
宝であり、現在の京都においても、京都が一番
輝いていた、平安の世を、イメージすることが
できると、言っています


手紙はいいものです
メールだと、なにかしら、急き立てるものを、感じますし
電話ももちろんです
手紙はいつ読んでもいい
返事をだすにしても、数日考えてからでいい


その1点だけとっても、手紙を大事にしたいと
思います


今年、3月に京都を旅して、京都から親しい人に
はがきを、送りました
京都に圓があった人が、そのあと会ったときに
とっておきの、京都のいいところを、教えてくれました


旅先からの、手紙は、特にいいと思っています
旅先という、自分のきもちがエネルギーをもらってる
そういう時間に、親しい人に手紙を書きます


それは、できれば、気持ちがストレートな場面を
切り取ったような、そんな手紙だったら、素敵です
つまり、景色を見て、古い寺での静かさに会って
地元の人とのやりとりに、気持ちをなごませて
そんな思いを、手紙にしたためるのですね


生きていれば、いろんなことがあります
できれば、出来事、いいほうのことを、受け取って
笑顔で過ごす時間が、多いと、いいものですね
手紙を受け取るのは、まさにうれしい、瞬間です