作家の生き方

山下大五郎という画家がいます
私と、つれあいの好きな、信州、安曇野を画題として
繰り返し描いたということで、他人ではないような
気がしています


山下大五郎が、教えてくれたことに、美しさを、感じる
画家というのは、一般人に、自然であり、風景、そして人そのものも
そうでしょうか、その美しさを伝える、先導者といったらいいか
伝えてく役割があるということ、なんですね


安曇野は、旅行するといいところだと、思っていました
北アルプスが見下ろす、とtっても、広い、また水が
豊かな土地。アートのみどころがたくさんある、などなど
ですが、いまの北アルプス展望美術館、そのあたりから、ながめる
安曇野の美しさが、素晴らしいと、描きつづけた、山下の
目が、本当の意味で、安曇野って、こんなにいいところなんだって
教えてくれたのです


スポーツするときに、そのスポーツ、テニスならテニス
野球なら、野球、陸上も水泳もそうかもしれません
選手がみせてくれた、素晴らしい、プレイにあこがれ
そのプレイをおいかけて、練習することがあると
思うのですね
そのことに、例えるのは乱暴ですが、美しいもの、「美」
ということにも、先行して、迫ってる、作家が、その伝える
役割をして、私たち、一般人があこがれ、いいなと、
なんというか、追っかけていくというのは、なかなか
楽しいことです


そして、それは、生き方もそうなのでは、と感じるように
なったのです


昨年の秋は、岡山県で、備前焼の作家の人の話を
聞く機会がありました


備前焼の大事なことは、まず、土なんです
自分が修行をはじめたとき、師であった、私の父は
5年間、土だけ、作りなさいと、作品をつくらせて
もらえなかったのですよ。そりゃ、自分も作ってみたい
でも、基本をたたきこまないで、作品を作ってしまうというのは
よくないことなんだと、後から思いました・・・・


基本を大事にする、生き方


陶芸という、道にはいって、厳しくも、基本を守る
ということに、こだわる、生き方


数年前、瀬戸の作家の話を思い出します
釉薬を作るのに、最低3年はかける


どうかすると、ありがちな、安易な思いにとらわれ
その厳しさを、批判してしまいそうな、自分に
つきささりました


ほんとうに、いいものを、求めるとしたら
なにが、大事なことなのか、そのことを、追いかけるということは
どういうことなのか、考え続ける


ほんとうに、いいもの、それを、追いかけ続ける
生きること、そのもの、ではないでしょうか?


アートにふれていて、よかったと思う、ひとときでした