文化に接する

やきもの、うつわ、が、好きになって
その作家の方に話を聞く事が、素晴らしいと
思っています
文化に接することは、人間の脳にも、いい影響が
あるのだと思うのです
つまり、文化というのは、人間が作り出す、最高、高みにある
活動といっていいのでは、ないでしょうか?
だから、脳は、もっと活動する方向へひっぱられ
活性化するといっていいかなとも、思うのです


東山魁夷のすごさ、を、語っていた人の話に
ひかれました。日本画、大作となると
スケッチから、小下絵、中下絵、大下絵と
緻密に積み上げていき、本画にかかるというのですね
東山自身もいっていますが、スケッチには、スケッチの
よさ、そのとき対象から直接感じた、自分の感覚を
「線」にしたり、その空気感がそのまま、出るといった
ことがあるというのです。


東山魁夷のすごさは、スケッチでのそうした、リアルさというか
感覚を、さらに高めて、本画にだしてるということを
教えてくれました。実際それは私の目では、感じることが
できなかったのですが、そうだといいます
ついつい、スケッチから絵を積み重ねるなかで、線のもとの
新鮮さが失われてしまうというのが、ありがちな、ことと
思うのですが、東山はちがうと、そこがすごいと
教えてくれました


岡山備前の作家のかたに話を聞いたときに
「基本」を大事にすること、というのを
いま、実際そうしてる、そのかたから、聞いた
ということを、思います
備前焼は、なんといっても、土ですと、お話しが続きます
うつわは、作家があれこれ、やっても、最後は火にまかせる
しかない。ということも、くりかえしておられました


「土」という基本。最後は、「火」にまかせる
この姿勢というのは、日本人が大事にしてきたもの
そのままではないか、と感じるのです
その土地のものを、うまく、活かして、生活するということ
神の存在を、おおいなるものとして、とらえ、敬い、怖れといったことを
生活に感じながら、暮らしてきた


備前の金重さんは、桃山時代のものですよ
といって、代々つたわってると思われる、花器を
みせてくれました
実際、そうした、作家が、いいものだとして、みせてくれるのだから
きっと、「名品」なんだとは、思うけど、自分の目は
そこまで、見えてないです、と、素直に言うと
そうですね、と、そのことは見抜いておられ
また、別のうつわを、みたときに、ちがいみたいなものを
感じられれば、それでいいのですよ、と、おだやかに話しておられました


文化にふれること
文化を、ずっと高めてきたと、思える人と接すること
自分の生き方を、思い、自分のことを、みつめるのに
いい経験だと思いました


いいうつわ、をみたり、作家にあったりすると
話してみたくなる、仲間がいます。いいえ、仲間といったら
失礼かもしれないですね。先生に近い存在です
そして、作家さんが↑に書いたような、こんなことを
教えてくれた、こんな話がでたというと
自分の経験と、あわせて、咀嚼して、そこから、また
いいエピソードを聞かせてくれたりします
ちょっとでは、足らない。その仲間とは、それこそ
語り明かしたい、そんな気持ちになるような、そういう仲間です


文化を知る
文化を語る、なんて、素敵ないい時間でしょう