うつわの話

去年、親しくしてる人が、昇進したと聞いて
お酒の盃を、プレゼントしたのです


目黒に「宙」(そら)といううつわの店が
あって、その親しい人を、思い浮かべながら
楽しんで選びました


こんなふうに、書くと、うつわ選びも、相当あなたは
慣れてるのですね?と、思う方がいるかもしれないです
いいえ、そんなふうに思えるほど、うつわにまだまだ
接していない、とも、思っています
ただ、そのときは、自然と、なにか自分が時間をかけて
選んだものを、渡したいなと、そういう気持ちに
なったのですね


うつわ、の楽しみは、手作りの、言ってみれば世界に
ひとつしかない、ものを、選べるということです


仕事していても、手作りの感覚ということを
大切にしたいと思います。言い換えれば、自分なりに
考えて仕事するということになろうかと思います
もちろん、参考にすべき、もと、はあっていい。その
もと、お手本といってもいいでしょう。なぜそのお手本が
いいと感じたのか、少なくとも考えて、使うということが
大事です


うつわを、プレゼントした、人が、できれば
使うときに、私のことを、思い出してもらえる
そういうことを、想像すると、楽しくなります


お酒を飲む時間だったり、お茶を飲む時間でもいい
誰かしら、思い出しながら、ひとときを過ごすのは
とても、いい時間に思うのです


ちょっとしたこと、1:1の関係だったら、その関係で
起こった、ちょっとした、いいこと、だったり
お互いが、いいと思って進めて、なにかしらの、出来事。
いい景色をみた、でもいいでしょうし、誰かとこんな
話で笑ったとか、助かったとか、そんなたわいのない
ことでもいい。いわば、思い出ですよね
そんなことでいい。
そうした、お互いを結んでるなにかしら、あるときのひとときを
思い出す。そういうことが、とてもうれしいと思うのです


だから、お酒の時間でも、お茶の時間でも
思い出して、にやにやするなんて、とってもいいのでは
ないかと、想像するのです


備前の里にいって、うつわを眺めた時
まえは、備前のうつわなんて、とても、敷居の高いものと
決め込んでいたのですが、何度もみてるうちに
そうではなくて、やっぱり使ううつわとして、いとおしいものと
思えてきました
そして、まだ、敷居の高さは残ってるのですが
ときどき、とりだして、使ってみるのです