鎌倉文学館

鎌倉文学館に、夏目漱石の手紙の展示を見てきました
漱石の魅力を、感じて、ちょっとまた、宿題が増えた
気がいたします


宿題といったのは、恥ずかしながら、漱石の文学は
ほとんど、読んでいないからです
せっかく、魅力を感じたのなら、読まなくては?と
ちょっと宿題に思えたのですね


魅力といったのは、芥川龍之介久米正雄という後輩に
あたる人への手紙に「牛になれ」という表現でエールを
送ってるということです
あせってはいけない、牛のように歩むことが大事という
言い方で、はげましてる
漫画家の香日ゆらの解説によれば、こんなふうなはげましを
もらって、大先生がまた、好きになっちゃうでしょうと、書いてます


確かに、と思いました
夏目漱石って、東大のエリートということもあって
結構、気難しい(写真もそうだけど)やつなんだろうな
と思っていたら、実は、かなり、面白いいいやつだったんだと
思ったのですよ


ついつい、この10年くらいかな
作家であれば、文学、うつわの作家であればそのうつわ、
そういった、その人が生み出したなにかというより
その作家の人柄についつい、ひかれてしまう
という傾向があります
そういう意味で、漱石はとっても気になる、存在として
私にインプットされました


手紙、というものの、つながりでいうと
去年から、今年、東山魁夷川端康成の手紙を
読みまして、それで、東山魁夷が好きだったから
ということも、あるのですが、川端の人柄にも
触れられた気がしていて、川端も好きになりました


手紙って、いいですね
いい手紙、書きたいですね
もらってうれしい、手紙、ありがたいですよね


鎌倉文学館は、鎌倉駅から歩いたら25分か30分くらいはあるでしょうか
昨日は、歩きました。鎌倉に行くのは、歩きたいから
ということもあります。最初に鎌倉の魅力を文章で、感じさせてくれた
永井路子が、鎌倉を知りたければ、歩く事だと書いていて
ずっとそれは実践しています


鎌倉文学館で、見た、鎌倉の魅力を紹介するビデオにて
大好きな寺である、妙本寺を、小林秀雄であり、中原中也
好きだったことを知りました。大きな海棠の木があって
中原中也が死んだそのあと、すぐに枯れたというエピソードも
聞きました


報国寺の近くに、私の知らない、立派な洋館があること
大佛次郎の住んでいた家は、いまも残っていること
ちょっと、たいへん興味深く見ました


いまは、バラの季節。最後は鎌倉文学館の庭で、色とりどりの
バラを少し見て、写真をとったりしてきました
なかなか、いい鎌倉散歩。鎌倉の魅力がまた増えました