スローフード

囲炉裏に、煮込みがあって、おだやかな表情の人が
その横にすわり、どうぞと、招いてくれる


火を囲むというのは、人間が数千年いいえ、数万年でしょうか
ずっと、してきた、生活の根幹といっていいのでは、ないでしょうか
狩猟生活をしていれば、それこそ、その火こそが、生きるための
原動力であり、寒さから身を守り、命をつなぐ行為そのもの
だったのではと、想像します


そういうことから、発想しても、火を囲むような、時間が
できれば、一日に一度、少なくとも、一週間に一度はあって
家族で、楽しく会話があるということ、とても大事だと思います


そのときの料理としては、味噌汁、シチュー、といった
汁がほしいところです
具だくさんの汁に、ごはんでもぱんでもあれば
もう立派な食事になりますね


汁は、だしをとることから、ゆっくり作りたい
ところです
スープ、シチューの類なら、とりがらから、じっくり
スープをとるところから、やりたい
時間がかかるけど、そのおいしいものを作る時間って
実は貴重な時間と、思えてくるのですよ


ここが、スローフードの意味があることですね


いま、私たちは、学校、職場でも、早くやることを
求められ、早いことは、価値だと、信じ込まされるということが
ありますね
実際、自分たちが客の立場だったりすると
成果をだしてくるのが、早いことが、いいと、言ってるということも
あると思います


しかしながら、いろんな意味で、早いことに、そうそうは
つながらないところで、やらなくてはならない仕事って
たくさんあるのではないでしょうか


ひとつは、人と人との信頼でしょう
その信頼に基づく、人づくりもそうだと言えるのでは
ないでしょうか


だから、食べるというときに、スローフード
知ってる、日常にそれがあるって、本当に大事と思います
時間をかけることに、意味があるということ
そして、やみくもにやっても、成果はでないことがあるという
感覚を知ってると言うことにもつながる、時間のかけかた。


鍋を火にかけて、ことことやる時間は、いい時間です
大切な人と、おいしいものを、いっしょに食べるのを
想像しながら、過ごす時間って、いい時間です