陶芸家との会話

時間の考え方


去年、備前の窯元にお邪魔した時に
備前で、いいえ、おそらくどんな陶芸においても
土が大事、火が大事なんです
という話を聞きました


今年、丹波のある窯元にお邪魔して
その作家さん、やはり土をみせてくれ
そのあと、窯をみせてくれました


いま、息子の窯を、作るということで
レンガ集めから、やっています
という話がありました


窯を手作りすること


時間がかかりますよね
でも、備前でも聞いた、話を思い出し
いきなり、自分の思ううつわづくりをするのではなく
備前の作家さんが、何年も土づくりだけ
したというように、基本のことを、ずっと
やりつづける、時間ということがあって、
先に進むということが大事なんだと、気づかされる
ことでした


時間の考え方


スローフードという言い方がありますが
時間がかかる、料理を、誰かといっしょに食べることを
思いながら、作るというのは、素晴らしい時間だと
思います


なにを作るか、考えたり
一番いいと思える食材を手に入れるのに
でかけたり。そうしたことも含むと
半日だとか、一日かけて、料理を作る
ということがありますね


たかだか、半日だとか、一日でも、そうした準備に
時間をかけるというのは、いいものです


ひとつの仕事をやるのに
しっかり、準備の時間をかけるというのは
実は、その仕事の品質に、もちろん
大きな影響はあるでしょう


それより、人間がその仕事をするという
姿勢を見に着けるのには、とっても大事なことだと
言えると、いま、思います


ある仕事をして、一年目の人がやるのと
何年も、いいえ10年、20年とやってきた人が
やるのと、変わる、ちがう、そういう仕事に
なるような、仕事のしかたをしたいものです


そして、ちがいがわかる、ような、気持ち
目をもった、自分でいたいものです