うつわ

ほんの、数年前まではそんなに、うつわを見るだとか
使ってみるなんてことに、興味、関心は高くはなかったと
思うのです
でも、いま、うつわ、見るのも、使うのも楽しみに
なりました
私が興味をもってるのは、日常の食器のことです
つまりは、食いしん坊つながりなんですね


我が家に4年前くらいだったと思います。ぱっとみて
いいなとなって、買ってきた、深い緑の楕円の皿。
この緑は、トマトの赤が映えるだろうな、
この緑は、肉野菜炒めといった、惣菜をのせるのも
いいな・・・
こんなふうに、想像しながらうつわをながめていると
ついつい、時間は経ちます


10日ほどまえの、知り合いの作家の個展。
正確には、親子の展覧会。島根の窯元の
地元の土であり、地元の岩をくだいた釉薬
使ってるという、民藝の流れをくんだ窯元でしょう


地元の岩を砕いてつくるという、紺に近い濃い青の
釉薬のかかった、茶碗を数年前に求めて
いまも、湯呑み茶碗、気に入って使っています
同じ島根の、岩井窯の山本さんに、「うつわは
つかってこそ、よさがわかる」と言われました
それから、買うときに、自分で使うかなというのも
ポイントのひとつになりました
10日前に見に行ったのは、延興寺窯といいますが
延興寺窯の濃い青の湯飲み茶碗は、使っていくほどに
好きになりました


使うと、その良さがわかる
使うと、その対象からいいものがもらえる


岩井窯の土鍋、とても気に入って、我が家の料理に
なくてはならないものになっています。土がいいのだと
聞きました。煮る、そういう火を通すわけですが
そのときに、土からいいものがでるのだと言います


食いしん坊の私
おいしい、ものを食べたい
そして、食事の時間をいい時間にしたい
そんなふうな思いを、うつわを好きになることと
あいまって、だんだん強く思うようになりました