くりかえしやることが、成長を促す

去年、ああ、そうかと目から鱗だったことが
あります


それは、これだけITの技術であり、そこから発展して
自動運転だとか、AI、つまりは知的なところも、そこそこ
自動化するという技術が進んでいる中
どうしても、手仕事の精度にかならないものがある
といった、話についてなんですね


表面をなめらかに仕上げること
そういったことが、手仕事にはかなわない
なぜか?


データがないからですよと、教えてもらいました
ああ、そうか
いまできるITのなにかというのは、必ず
インプットとアウトプットの世界で
データがないと、分析もできなければ、再現もできない
のですよ


そういうふうに思うと
職人芸の、表面なめらか仕上げについて
詳細なデータにするなんて
おそらくは、何年たってもできないのですよ


そういう意味でいうと
人間の感情といったことも、データ化できない
と思っていいかもしれないです


あ、つまり、血液型で性格を語るなんていうような
「乱暴な」意味でいえば、ある人がどんな感情でいる
なんてことは、表現できるでしょうけど
実際、感じてること、言葉になんてできないのが
普通だと思いませんか


そういう意味では、データ化ってできないでしょう


職人技って、じゃあ、どんなことで
語っても意味はないんですか
というと、そんなことはなくて
何年も、何十年もかけて、磨く技って
いいものだと思いますし
人間の成長とあいまって、存在する大事なことだと
思うのですね


「師弟」の間柄というのが、技を伝え
人間を成長させるということも、ありそうです
伝えようとする、受け取ろうとする
そういうところに、言葉でない、伝える力が
働くように、思うのです


「時間」をかけるということが、大事ということも
ありそうです
陶芸の道の話を聞いたとき、じっくり時間をかけて
なにかやるということが、いかに貴重かという
ことを、感じました


備前の金重まこと、さんの、5年間は土づくりだけした
という話
丹波の柴田さんの、窯作りを手でやっている
という話


時間をかけるから、感じる
成長のもとになる、なにかの存在


くりかえしやるから、みえてくる、その意味
大事にしたいと思っています