木島櫻谷

泉屋博古館にて、木島櫻谷という画家の展覧会が
開かれています


京都で、先行して行われた展覧会をみて、ぜひもう一度
みたくて、六本木でみてきました


まなざし、動物の画家といっていいほど、動物たちを
描いてるのですが、そのまなざしが、とても優しい


なぜだろう?と思いながら引き込まれます


木島櫻谷は、動物園に通ったといいます。木島櫻谷のために
いまでいうところの、年間パスをわざわざ、送ったという
話もあります
スケッチをみていると、毛の一本まで、描ききる勢いにて
精緻なスケッチがあります


手記に、手が覚えてしまう、スケッチを離れて、自分のなかで
詳細な部分を思い起こせるようになるまで、スケッチを
繰り返すのが、大事だと、あります


絵を描くということに、ここまでやるのか
と思う、その気持ちというより、生き方でしょう


そうした、生き方が、動物のまなざしに、でるのではないかと
想像します
ライオンが、馬が、鹿が、しゃべりだすのではないかというほど
目が、いいのです。


晩年の作品に、自画像にて、絵を描く自分が、まさに絵を描くということに
満足というか、満ち足りた気持ちになってるのを、描いてるものが
あります
その表情と、馬であり、ライオンの表情が重なります


ほぼ同じ時期にみた、青木義雄の、自画像にも重なり
満ち足りた気持ちになってる、画家というのは、恍惚の表情といっていい
なにかを、感じます


木島櫻谷は、年老いた、動物たちに、自分をみていたのでしょうか?


いつもながら、作家の絵、自体よりも、その生きた、軌跡であり
生き方に、気持ちがいってる自分がありました