ビュールレ・コレクション

新国立美術館にて、ビュールレ。コレクションを見ました


ドガ 「ピアノの前のカミュ夫人」


一瞬の表情をとらえた、絵。 美しいとだけで、言ってしまうのは
乱暴でしょう。日常にいる、リアルさ。リアルな表情。
顔を照らす、光の具合のたくみさ


数ある、女性像のなかで、ずっとみていたいと思う作品です


カミーユ・コロー 「読書する少女」


この絵をみて、類似点が多いことで、思い出すのは
黒田清輝のマリアの絵です
去年、黒田清輝を、東京国立博物館でみたとき、一番最初に
マリアがこちらをまっすぐ、みつめる大きな肖像画があり、
そのあと、すぐ、マリアが、赤い上着を来て、読書してる
絵がありました


赤い上着、読書、ほぼ同じ要素の絵です


黒田清輝のマリアのほうが、恋をしてるという事情からか
アピールが強いように思います


このコローの、少女は、思いを胸に秘めた感じがします


絵をみていて、ときどき思い出すのは
絵をみての、見方であり、評価の方法といっても
いいかもしれないです。州之内徹は、自分が
手元において、おきたい、そう思うかどうかの1点だと
言いました。そして、私はそのことを、思いながら、絵をみます


州之内徹の愛でた絵でいうと、海老原喜之助の、ポアソニエール
なんというか、すきとおったような、美しさがあります


黒田清輝のマリアちゃん、今回、コローの読書する少女
ドガの、カミュ夫人。
実際、できれば、手元におきたいという気持ちは
起きました。


画家の女性への、気持ちの持ち方というのが、きっと
絵にはでるのだと思います
コロー、ドガ黒田清輝はきっと、なにかしら、私が思う
女性へのあこがれ、思いに、似てる要素を持ってるのかと
想像します


そういうつながりでいうと、今回のコレクションを作った
ビュールレさん。やっぱりいいなと思った、感性が自分と
似てるところもあるのかなと、推察もします


絵を愛でる気持ちは、解説には、ビジネスで成功することの
証というか、自分へのごほうび的な意味があったのでは
ないかって、気がします
それも、素晴らしい感覚だと、思いました