ディープラーニング

「学ぶ力」 河合隼雄 他


以下引用


ずっと目が見えなかった人が、四十くらいになって目が明けられるようになる
話がでてきます。しかも恋人がいて、これから結婚するという人でしたから
恋人は待ちかねてるわけです。パっと目が明いたら、この人と結婚するんだと
自分の許嫁の美しさに感動すると思いますよね。見て悲観する人もあるかも
しれませんが、普通パッと見たら喜ぶだろうと思って、みんな期待しています。
 

目があいたとき、見えましたかと聞いたら、ハッと一瞬喜びの表情があって
あとは暗い感じになりました。なぜかというと、これはほかでも読んだことが
ありますが、パッと目が明いても、全然見えないんです。ワっと光が見えるだけです
結局触って、これはコップだとわかってから観ると、コップが見えてくる。
その人は、世界は全部触覚や音で覚えておられて、愛でものを見るということを
しておられないわけです。


だから、絵本なんて、全然わからない。見ても何が描いてあるか全くわからない
一生懸命、ここに犬がいるじゃないですかと言ってもわからない。みていて
犬と猫の区別が絶対につかない。しかも、犬というのは、こんなに姿をかえるものですか
ということになります。まっすぐ向いたとき、横を向いたとき、後ろを
向いたときと、全く違うものに見える。まったく違うのものをみながら
どうして犬だとわかるんですかというわけです


その方は触ったら、いっぺんで犬とわかる。犬と猫がきたら、パッパッと触って
こっちが犬、こっちが猫とわかります。でも覚えようとしても
なかなか、覚えられない。とうとうその人は、目が明いたことが悲しくて
悲しくて、だんだん目を開けなくなった。元の目の明かないほうに
返りたいというところがあるんです。


その本の中に、こういう分章があります。われわれが見てこの世界を認知してる
ということは、ものすごく繰り返した学習の結果である。要するに、赤ちゃんの
ときから、ずっと見てるわけです。・・・・


引用終わり


AIのディーブラーニングの話、これはコンピュータが「目」を持ったという
解説を聞いて、↑の文章を思い出しました


人間もAIも気をつけなくてはいけないと思うのが
「認知」ということが、造られるものとしたら、ぜひ、積極的であり
生きたい、生きるのに、いいと思われる、そういうデータをインプットして
おきたいと思うのです


こんな書き方をすると、いいえ、バランスをとれたものにすべきだと
反論が聞こえてきそうです
いいえ、完全に公平なバランスなんてありえない、と思います


思うには、人間でいえば、人柄、積極的で、今後の未来に明るい見通しを
もてて、そのため、その実現のために、行動できる、そういう人と
実際今後、生きていきたいし、仲良くなりたいと思います


だから、そういうデータをAIにもインプットしてほしいと思います


今後、ちょうど、車を使って、生活を便利にしてきたように
AIを使って、いろんなことが、楽に便利にできるようなそんな世界は
造れるのだと思います
だけど、AIの使い方ですね
それが、法律でしょうか、ルールがいるとも思いました